
株式会社TWOSTONE&Sonsの2026年8月期通期決算が発表されました。この記事ではその決算・IRの内容をわかりやすくまとめて分析・解説し、人材業界の最新トレンドに迫ります。ぜひチェックしてください!
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TWOSTONE&Sonsの今期決算について、売上高や純利益の増減率とその要因をグラフィックで一目でわかるようまとめました。

会社の業績としては、売上高が前期比20.6%増の218.0億円となり、創業以来13期連続の増収を達成しました。売上・売上総利益ともに創業以来の最高値を更新しています。一方で、営業利益は8.1億円と前年並みでした。新規事業への先行投資を続けたことに加え、営業・マッチング機能の強化が遅れ、期初予算には届きませんでした。
TWOSTONE&Sonsの今期決算について、主に決算短信をもとにセグメント別の業績や業績予想について詳しくまとめました。

企業とフリーランスエンジニアをつなぐMidworks事業を中心に、受託開発や転職支援、エンジニアマッチングを手がけるセグメントです。
今期は、新規取引先の獲得に注力するとともに、エンジニアや顧客を集めるための広告投資、内勤の営業人材の採用・教育に積極的に投資しました。あわせて、派遣エンジニアとフリーランスエンジニアを組み合わせた「チーム型」の提案を進め、正社員エンジニアの採用投資も積極的に行っています。
その結果、本セグメントの売上高は176.1億円(前年同期比11.8%増)、セグメント利益は14.3億円(同25.0%増)となりました。
WEBマーケティングのコンサルティングやクローズドASPサービス、フリーランスマーケターのマッチングなどで構成されるセグメントです。
今期は、WEBマーケティングを中心としていた子会社を株式会社TWOSTONE AIvitaへ商号変更し、経営体制と事業を見直しました。顧客ニーズを受け、データ基盤やAI活用を前提とした実践型のサービスへと拡大しています。
その結果、本セグメントの売上高は7.7億円(前年同期比71.0%増)となった一方、セグメント利益は0.1億円(同78.1%減)となりました。
戦略コンサルティング事業を行う株式会社enableXと、M&Aアドバイザリー事業を行う株式会社M&A承継機構から構成されるセグメントです。
今期は、それぞれの領域において業界経験が豊富な人材を中心に採用を行い、AI実装にも対応できるよう事業を拡大しました。
その結果、当セグメントの売上高は34.0億円(前年同期比82.9%増)と大きく伸びた一方、セグメント利益は4.2億円(同13.2%減)となりました。
TWOSTONE&Sonsの2027年8月期の連結業績予想は、売上高251.9億円(前期比15.6%増)、売上総利益97.0億円(同27.4%増)、営業利益15.3億円(同89.0%増)、純利益7.7億円(同80.1%増)です。
営業利益は大幅な増益を見込み、純利益も過去最高の更新を見込んでいます。既存事業の営業・マッチング機能の再構築を進めるとともに、AIコンサル子会社の設立など新規事業による上流展開や戦略的M&Aを推進することで、さらなる成長を目指すとしています。
今回は、TWOSTONE&SonsのIR担当者に今期決算資料の注目トピックについて伺いました。

2026年8月期は、10月6日に発表した「連結業績予想の修正に関するお知らせ」の通り、期初予算は未達だったものの、売上・売上総利益ともに創業以来過去最高値更新を継続しております。翌期も大幅な増益を目指します。

相次ぐサイバー攻撃に備える取り組みとして、ペネトレーションテストを提供開始、サイバーセキュリティ領域へ参入しました。既存事業だけでなく、新規事業も両輪で推進していきます。

当社は、既存事業で保有する人材基盤を用いて、政府が掲げる戦略17分野に対して、上流から開発実装まで一貫支援できる体制を進めてまいります。

エンジニアプラットフォームサービスでは、企業ニーズの分析や提案資料の生成にAIを導入しました。2027年8月期上期には、スキルデータの整備を完了させ、AIによるレコメンドの運用を開始する計画です。あわせて、リード獲得・商談化・マッチングの各機能を専門分化し、案件管理を精緻化します。AIの活用と営業体制の見直しを組み合わせ、マッチング効率と稼働数の向上を目指しています。

TWOSTONE&Sonsグループ全体でAI需要を取り込むため、AIコンサルティング事業の強化に向けて子会社を2社設立しました。
株式会社TWOSTONE Syncでは、顧客が自力でAIを活用できる状態を目指し、スキル移転から実践・レビュー、自走化まで段階的に支援するモデルを打ち出しています。戦略策定やAIの導入に加え、顧客への技術・ノウハウの移転と現場への定着まで支援する点が特徴です(決算説明資料, p.48)。
株式会社Agenticでは、Salesforce導入支援に加え、職種ごとの実務を題材にした法人向けの「生成AI実務活用研修」を提供します。事業変革の設計とAI実装を一社で担うことで引き継ぎのロスを抑え、AIでは解決できない課題を見極めながら、成果を数値で検証できる支援を目指します(決算説明資料, p.49)。

M&A仲介などを手がける子会社の株式会社M&A承継機構について、2027年中を目標に新規上場準備を開始したことも注目の動きです。2026年8月期には売上高21.1億円、営業利益5.4億円を計上し、グループ連結営業利益の67.7%を占めるなど収益を大きく牽引しています(決算説明資料, p.25)。
上場により独立した資本調達力を確保しつつ、親会社はコア領域へ資源を集中させることで、グループ双方の自律的な成長と企業価値向上を目指しています。
今期のTWOSTONE&Sonsは、売上高218.0億円(前期比20.6%増)と13期連続の増収を達成しました。一方、営業利益は8.1億円と前年並みにとどまり、新規事業への先行投資や営業・マッチング機能の強化の遅れにより、期初予算は未達となりました。
来期は、AIによる提案支援やレコメンドの導入、営業機能の専門分化を通じて、マッチング効率の向上を目指します。新規事業では、AIの戦略策定から実装、研修やスキル移転による現場への定着まで、顧客を支援する領域を広げています。
人材を集める力に加え、案件とのマッチング精度や、顧客の成果につなげる支援力の強化を進めるTWOSTONE&Sons。既存事業の成長再加速と新規事業の拡大に向けた取り組みに、HRog編集部では引き続き注目していきます!
【参考URL】
2026年8月期 決算短信
2026年8月期 通期決算説明資料
(執筆:川瀬ゆう)
