2018年に入っても正社員系求人は高水準をキープしています。正社員系求人数が2018年1月1週目で計測史上最多を記録するといったニュースも記憶に新しいのではないでしょうか?計測史上最多を記録といわれてもなかなかピンと来ない、そんな方に向けて求人マーケットを瞬時に調査・分析できる「HRogチャート」を活用し、2017年の正社員求人市場をデータでお伝えします。
目次
この記事に書いていること
1.データについて
- 使用するデータ
- 調査対象媒体
- 調査期間
- カウント方法
- 取得頻度
- 集計方法
- 職種カテゴリー
2.2017年の正社員系求人掲載件数
- 総掲載件数
- 媒体別
- 職種カテゴリー別
まずはデータを見て、利用するデータの対象媒体やカウント方法などを抑えておきましょう!
1.データについて
使用するデータ
今回の調査に使用するデータは 「HRogチャート」で集計したデータを使用しています。HRogチャートとは日本中にある約100の求人媒体から 調査・分析ができるHR業界・採用担当者向けクラウドサービスです。
調査対象媒体
正社員系で特に求人数の多い5つの主要転職サイト(doda・マイナビ転職・リクナビNEXT・type・エン転職)を対象としています。
調査期間
2015年7月から2017年12月の30ヶ月(2年半)を対象としています。
※HRogチャートでは3ヶ月分のデータを閲覧することができますが、データダウンロード機能を活用し、長期利用することで必要データを蓄積することができます。
カウント方法
取得日ごとに各サイト求人情報のURLをユニークにして、掲載されている全求人情報をカウントしています。月間ごとの数値、年間での数値はすべて週間データの足し合わせです。
取得頻度
各サイト、毎週固定の曜日で週1回のクローリングでデータ取得を行っています。
職種カテゴリー
各媒体、職種カテゴリー区分は異なりますが、HRogチャートで判断した共通カテゴリー(全22カテゴリー)に変換しており、本調査ではHRogチャート上のカテゴリー分類を適用しています。
◆HRogチャートで集計可能な全22カテゴリー
- ITエンジニア/IT系専門職
- クリエイティブ(Web系)
- クリエイティブ(Web以外)
- 営業/事務/企画/管理
- 医療/医薬/福祉
- 教育/語学/スポーツ
- 建設/土木/エネルギー
- 製造/工場/化学/食品
- 電気/電子/機械/自動車
- 運輸/物流/配送/警備/作業/調査
- 専門職
- 飲食/フード
- 販売/接客/サービス
- ホテル/旅館/ブライダル
- ファッション/アパレル/インテリア
- 美容/エステ/ネイル
- 映像/イベント/芸能/キャンペーン
- アミューズメント
- 公務員/団体職員
- 農林水産関連
- ナイトワーク
- その他
2.2017年の正社員求人市場
職種数推移
多少の波はあるものの、右肩上がりに成長しています。
2015年7月から2017年12月を集計対象とする中で、8回も過去最多件数を更新しています。単月では2015年7月の13.6万件が最も少なく、最多となった2017年11月では32.0万件を記録しています。単月だけ比較すると、このわずか2年半で、2015年7月を基準として最大18.4万件・235%求人が増加しています。
前年比
次に全媒体合計で月ごとの前年比をグラフにしました。12ヶ月あるなかで、2月を除く各月で前年を大きく上回っています。最も伸び率が大きかった7月では前年比167%、それ以外の月でも前年比120~130%で伸びていることが分かります。
媒体別
媒体別でも前年比をグラフにしました。各媒体、前年比100%以上のラインでの推移されていることが多く、月ごとの浮き沈みは近しい形を描いています。個別に見るとdoda・エン転職が常に伸び率上位をキープしています。
職種カテゴリー別
HRogチャートで分類されている22カテゴリーのうち今回はHRog編集部が注目する5カテゴリーで集計しました。
- 営業/事務/企画/管理
- ITエンジニア/IT系専門職
- 建設/土木/エネルギー
- 電気/電子/機械/自動車
- 運輸/物流/配送/警備/作業/調査
「営業/事務/企画/管理」カテゴリーの件数が最も多くなっています。単月では最も少なかったのが2015年7月が5.1万件で、最も多かったのは2017年10月が11.7万件です。最大6.6万件・230%も求人が増加しています。
年間では各職種カテゴリーの伸び率はどうなのでしょうか?
件数の最も多かった「営業/事務/企画/管理」カテゴリーは124%に留まりました。一方で「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」カテゴリーは154%と非常に高い伸び率を記録しています。
2017年の正社員求人をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?今回はHRogチャートのデータを使用しましたが、HRogチャートでは本記事で記載していない職種カテゴリーやエリアごとの分析も可能になっています。無料プランもご用意しておりますので、ぜひ日々の業務にお役立てください。
(HRog編集部)