フリーターとして働く約7割が就職氷河期世代の就職支援を「知らない」、マイナビ調査

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、現在フリーター(※)として働く、15歳から44歳の既卒の男女(女性は未婚者のみ)を対象とした「フリーターの意識・就労実態調査」を発表しました。

(※)パート・アルバイトとして働いている人、または非就労者のうち希望する雇用形態が「アルバイト・パート」の人を指します。

35歳以上は外部環境がきっかけでフリーターになる傾向

フリーターになったきっかけを聞くと、全体では「正社員で働くより楽だから(22.0%)」、「明確な職業を思い描けなかった(18.6%)」などが最も高い一方で、いわゆる就職氷河期世代と言われる35~44歳では「正社員として雇ってくれるところがなかった(19.9%)」「家庭の事情のため(19.6%)」といった外部環境に起因する回答が目立つ結果となりました。

非就労者のうち「就業意欲はあるが、求職活動はしていない」が6割

また、非就労者に就業意向について聞いたところ、「就業意向のある人」は9割を超えているが、そのうち「求職活動をしている人」は37.7%、「就業意向はあるが、求職活動はしていない」が62.3%となりました。

就職氷河期世代の就職支援を、7割弱が「知らない」と回答【図4】

就職氷河期世代の就職支援認知状況については、「知っている」が約3割、「知らない」が約7割を占める結果となりました。年代が上がるほど認知も上がっているが、全体としてまだ浸透していないことがうかがえます。

2019年9月時点で正社員を募集している求人は計測史上最高の10万件を越え、また帝国データバンクの調査によると、48.5%の企業が「正社員が不足している」と回答しているなど、正社員雇用のニーズはさらに高まっています。求人ニーズを充足させるためにも、正社員として働くことを希望する非正規社員・非就業の就職氷河期世代の人たちにどうアプローチするか、各人材企業は考える必要がありそうです。

『フリーターの意識・就労実態調査』概要

【調査方法】 インターネット調査
【調査期間】 2019年7月5日(金)~2019年7月8日(月)
【調査対象】 15~44歳の男性は既卒、女性は既卒かつ未婚のうち、パート・アルバイトとして働いている人、または非就労者のうち希望する雇用形態が「アルバイト・パート」の人  ※調査時点、厚労省のフリーター定義より
【有効回答数】 1,754名  ※「総務省・労働力調査(2019年5月分データ)」を元に、ウエイトバック集計を行っております
【実施機関】 株式会社インテージ

【参照URL】『フリーターの意識・就労実態調査』を発表