新卒MVP。長い社会人人生でたった一度しか挑戦することができない尊い称号だ。数多くのライバルである同期を抑え、一番活躍した新卒社員のみが獲得できる新卒MVP。今回の特集では人材業界各社で活躍する新卒MVP社員にスポットをあて、活躍の秘訣を紐解いていく。
ネオキャリアグループ FINE株式会社
山口 修平 氏
やまぐち・しゅうへい/2018年入社。佐賀県小城市出身。高校時代はサッカー強豪校で練習に明け暮れ、全国大会に出場。大阪で過ごした学生時代は人脈を広げるため年齢問わず多くの人と積極的に出会う。
今回はHR Techサービスを展開するネオキャリアグループで新卒MVPを受賞された山口修平氏にインタビューをおこなった。「社長になる」という小学校からの夢を叶えるために走り続けている彼の活躍の秘訣は何なのだろうか。
ライバルは同期ではなく、最も成果を出している先輩
「仕事をするうえで意識していたのは、同期ではなく最も成果を出している先輩です。『先輩たちに追いつきたい、追い越したい』という気持ちで、先輩社員が日々やっていることを徹底的に盗み、真似し続けました。その結果安定的に成果を出し続けることができるようになり、今回新卒MVPに選んでいただけたのだと思います」
「先輩たちのやり方を徹底的に盗む」ことで大きな成果を上げた山口氏。そんな彼が仕事のするうえで大切にしていることは何なのだろうか。
「現在、ネオキャリアグループの保育サービスを展開するFINE株式会社に所属しています。そこでは、保育士向けの求人情報サービスの営業担当として、多くの保育園の園長さんとやり取りをしています。そこでいつも意識しているのは、『園長さんにとっての孫のような存在』であることです」
「日々の業務で多忙になりがちな保育現場では、採用まで手がまわりきっていないことも多いです。そのような園長さんのためにタイミングを見計ってリマインドをしたりなど、お客さまが忘れてしまいそうなことはあらかじめ先回りするようにしています。また頻繁に接点を持つこと、言葉や表情にもアンテナを張って『お客さまが今何を求めているか』を見逃さないことを心がけています。
このような行動を続けていった結果、入社当初からのお客さまである園長先生に『商材や会社ではなく、山口さんに感謝しています』と言っていただけました。この言葉は今でも自分の原動力ですし、全力でお客さまに向き合う大切さを思い出させてくれます」
「社長になる」夢を叶えるために行動した学生時代
仕事にもお客さまにも全力で向き合うことをモットーとしている山口氏。入社前はどのような学生だったのだろうか。
「小学生から高校までサッカーをしていて、高校では全国大会にも出場しました。しかし全国レベルの選手を見て上には上がいると肌で感じましたし、サッカー選手を目指していたわけでもありませんでした。また、小学生以来『社長になりたい』という夢を持っていたこともあり、大学ではサッカーは続けず、社長になる夢を叶えるために行動することを決めました」
そんな夢を持って行動していた山口氏が大学時代に大切にしていたのは、交友関係を大きく広げることだった。
「大学選ぶ際にも『いろいろな人と出会うために、より人が集まるところへ行きたい』という思いから地元の佐賀県を飛び出して大阪の大学を選択しました。また在学中も『自分を成長させてくれる人と付き合いたい』と思っていたので、同級生だけではなく企業の社長や先輩など、意識して目上の人と交流していました。人から多くのものを吸収して学ぼうという考え方は、現在の仕事でも活かされていると感じます」
自分の可能性を広げられる環境を求めて
「社長になる」という夢を掲げて行動し続けた山口氏は、どのようにしてネオキャリアグループと出会い、入社を決めたのだろうか。
「同級生が就職活動を行っている時期に、自分はきちんと就職活動をしていませんでした。当時は学生時代にお世話になった方が立ち上げた会社で営業アシスタントとして働いており、卒業後もそこで働こうと考えていたからです。しかし次第に『もっと自分の可能性を広げたい』と考えるようになり、大学4年生の6月に遅めの就職活動を始めました」
「ネオキャリアグループに入社した理由は、若い人が活躍していること、自分の立ち居振る舞い次第でどんどんチャンスを与えてもらえる環境に惹かれたからです。自分はあまり迷いを持たないタイプで、『ネオキャリアの人たちとであれば、切磋琢磨して働ける』と確信できたので、他社の選考は一社も受けずネオキャリアに入社を決めました」
雇用にまつわる社会課題を解決したい
切磋琢磨できる環境を求めてネオキャリアグループへ入社し、見事新卒MVPを受賞された山口氏の今後の目標は何だろうか。
「保育業界への貢献を通じて、社会課題を解決していきたいです。新規営業の売り上げを増やして、保育士の新規求人を増やす。そうすれば、保育士の方の選択肢が増えて、働き方の改善につながる。それが保育園を利用する子どもや親にも好影響を与える。そんな好循環を生み出して、FINEが持つ社会的インパクトを大きくしていくことが今の目標です」
目標を叶えるために、今山口氏が取り組んでいるのは「チームビルディング」だという。
「自分がリーダーではありますが、メンバーみんなが『自分が率いている』と思えるよう、それぞれが責任を持つ役割を持ってもらっています。みんなが主体的に取り組むことでチーム全体のパフォーマンスが上げて成果につなげられるように意識しています」
「また個人的なキャリアとして、いずれは地元九州で起業し、雇用を生み出すのが最終目標です。東京や大阪にやりたい仕事があっても、地元には職が少ないと地方出身者として強く感じていました。そのために、今やっている仕事は間違いなく積み重ねになっていると思います」
(HRog編集部)