【新卒MVP特集#01】主語を自分からチーム、サービスへ|レバレジーズ・松村史朗氏

人材業界の新卒MVP特集

新卒MVP。長い社会人人生でたった一度しか挑戦することができない尊い称号だ。数多くのライバルである同期を抑え、一番活躍した新卒社員のみが獲得できる新卒MVP。今回の特集では人材業界各社で活躍する新卒MVP社員にスポットをあて、活躍の秘訣を紐解いていく。

レバレジーズ株式会社
ヒューマンキャピタル事業部 キャリアチケット
松村 史朗 氏

まつむら・しろう/2018年入社。立教大学経済学部会計ファイナンス学科。東京都江戸川区出身。学生時代は税理士を目指すために日々勉強を行う。アルバイトでは約2年間、営業職として飛び込み営業やテレアポに従事。趣味はカードマジック。

記念すべき連載1本目では新卒紹介サービス「キャリアチケット」を展開するレバレジーズ株式会社の松村史朗氏を取り上げる。内定者インターン時から事業部ギネス記録を更新し、入社6ヶ月で事業部史上最短でリーダーに抜擢。また、事業部の年間売上の20%を自身で決定した。

現在はキャリアアドバイザーとして営業活動とメンバーのマネジメントを主業務として活躍されている松村氏。新卒MVPのみならず、なんとベストセールス賞をダブル受賞された彼に、活躍の秘訣について話を聞いた。

主語をひとつ上の視座に変える

「新卒MVPを受賞できたのは、出来て間もない組織の中で、事業部トップの営業成績を叩き出せたことが評価されたのだと認識しています。結果を出せた一番の理由は『主語をひとつ上の視座に変えて、他者貢献に徹する』ことが出来るようになったことです。最初の主語は全部自分でしたが、リーダーという立場になったこともあり『メンバー』や『チーム』に主語を変えるようにしました」

「そして今、主語は『サービス』です。同期や先輩を追い抜きたいとか、そういう感情ではなく、本当にこのサービスを良くするためにはどうすればいいかを考える。その上で、メンバーに目標を達成してもらうためには自分が何をすればいいかを考え、ブラッシュアップして行動ベースに落とし込んでいます」

「なにか困ってることある?」と周りに聞き続け、少しでも頼ってくれたら全力で貢献に徹する松村氏。サービスをよくするためには何でもやると決めているという。

「このサービスをもっと良くしたいとか、このサービスでの目標を達成するためには何がいいかを逆算したときに、自分がうまくいったケースを積極的に勉強会などを開いて共有し、自分自身で他事業部や外部で勉強したものをしっかり事業部にアウトプットする。すべては『サービスを良くするため』にノウハウの共有を徹底していきました」

限界突破の400m走と怪我に泣いた学生時代

そんな華々しい業績を叩き出す松村氏。入社前はどのような学生だったのだろうか。

「高校生まで、陸上競技部に所属し日々練習に明け暮れている生活を送っていました。専攻していた400m走は人が全速力で走れる最大の距離らしく、陸上競技の中では、長距離走よりもきつい種目とも言われています。400m走の練習は、自分の限界突破をするための練習であり、とてもきつかった記憶があります。目標を達成するには限界突破することが当たり前だったので、それは今の仕事の考え方にも直結していると思っています」

ずっと続けたかったが、大きなケガで陸上の道を断念せざるを得ない状況になってしまった松村氏。目標がなくなったことで、大学生になっても最初の1年はただ何も考えず遊び呆けていた。一方でその頃から「漠然と人よりも圧倒的に成長したい」「頑張った分だけ評価されるような環境に身を置きたい」という思いが芽生えたのだという。

「そう思ったのは、陸上競技で失敗しかしてこなかったので、人よりも成果を出すことに飢えていたからだと思います。大学2年次からは、頑張った分だけお金がもらえるということに魅力を感じ、営業のアルバイトを始めました。営業ではテレアポ業務を主にしており、1日300件かけて1~2件受注するという泥臭い営業をしていました。全くニーズのない人に売り込む営業は非常に難しかったですが、そこでの経験が入社後は活きたと思います」

内定を即決できなかった違和感と3つの軸

人よりも圧倒的な成長を求めていた学生・松村氏はどのようにして、レバレジーズ株式会社と出会い、入社したのだろうか。

「就職活動時、大手製造販売企業や大手コンサルばかりを受けていて内定はもらったものの、自分の中で違和感を感じ、入社を即決出来ませんでした。違和感の理由を自分なりに考え、改めて3つの軸ができました」

松村史朗氏・就職活動の3つの軸

①会社に依存せず自立したキャリアを歩める力をつけたい

大手企業に入社したとして、自分の仕事がつまらなくても、評価されていたら僕は仕事をし続けるだろうと思いました。であれば、大手企業で35歳くらいで任される仕事をベンチャー企業に入社して20代で出来たほうが、自立したキャリアを歩めるのではないかと考え、若いうちから仕事を任せてくれる環境で働きたいと思いました。

②志の高い人たちと働きたい

僕の周りには働くことを楽しんでいる大人がたくさんいました。仕事を楽しむ志の高い人たちと同じ時間を過ごしたいと思いました。

③働くことをポジティブに捉える人を増やしたい

人生の8割を使って社会で働くのであれば、その時間をもう少しポジティブに変えたいと思いました。

「この3軸を叶えられるかつ、他のベンチャー企業と比べても裁量権が大きかったことと、人の部分で『利他性』という概念に共感している社員が多く、その感覚がすごく好きだなと感じてレバレジーズを選びました」

業界トップのサービスへ、経営に近いところから携わりたい

そんな3つの軸を持ってレバレジーズ株式会社へ入社し、見事新卒MVPを受賞された松村氏に今後の目標を聞いた。

「今後の目標は新卒の人材紹介サービスの中で業界トップをとること、就活生の9割にキャリアチケットを使ってもらうことです。就活生は約40万人いて、就職活動で人材紹介サービスを使って就職しているのは、たったの2万人とも言われています」

自分で考えて適切な意思決定ができる人もいるが、ほとんどの学生は就職活動自体が初めて。右も左もわからない状態なら、まずはプロに聞く・プロを頼るのが良いと話す。

「たとえば、『業界研究』はしていても、『職種』の研究はしなく、自分の興味関心に沿った業界だけで意思決定をしてしまうといったケースをよく目にします。『自分の好き』と『仕事の好き』はイコールではありません。例えば、旅行が好きで旅行代理店を目指す方は多いですが、旅行代理店で実際に行う仕事は『営業』がメインです。旅行は好きかもしれませんが、ノルマが厳しい営業が好きかどうかはまた別な話になります」

「個人的なキャリアについては、より自分の職能を広げたいと思っています。1年目で、営業・マネジメントを経験させていただいたので、今後は『戦略設定/マーケティング』など、より経営に近いところに携わりたいと考えています」

(HRog編集部)