株式会社プレシャスパートナーズ
江川 舞花 氏
えがわ・まいか/福岡県出身。グローバルな社会で活躍したいと思い福岡大学へ入学。勉学と同時に部活動では副幹事を務めたり高校生から続けている地元のボランティアで、地域活性化をするための企画を行う。その後、2018年にプレシャスパートナーズに福岡支社の第1号の新入社員として入社。アルバイト・パート領域を中心に採用コンサルティングを行い、2018年度の新人賞を獲得。現在はチーフに昇進することを目指し、新しい領域への開拓を日々行っている。
新卒MVP。長い社会人人生でたった一度しか挑戦することができない尊い称号だ。数多くのライバルである同期を抑え、一番活躍した新卒社員のみが獲得できる新卒MVP。今回の特集では人材業界各社で活躍する新卒MVP社員にスポットをあて、活躍の秘訣を紐解いていく。
今回は株式会社プレシャスパートナーズ福岡支社でアルバイト・パート領域の採用支援を行う江川 舞花氏にインタビューを行った。採用のプロフェッショナルとして徹底的な顧客志向を貫き、クライアントからの絶大な信頼を獲得している彼女の活躍の秘訣を追った。
採用のパートナーとして真摯に向き合う
「仕事をする上で大切にしていることは『どうすれば、お客様の課題を解決できるのか?』を常に考えることです。お客様が抱えている課題と誠実に向き合い、原因を突き止め、改善策を用意し、それを提案し実践し続けることを意識して行動していました。
たとえばお客様からいただいた予算とできることを照らし合わせたときに、採用成功のための提案ができないと思ったら、たとえ自分の数値の達成が危うかったとしても『これでは採用が難しいです』と正直に伝えています。お客様の言葉を鵜呑みにするのではなく、採用のパートナーとして真摯に向き合うことが大切だと考えています」
「自分のためではなく、お客様のために」という思いで仕事に向き合った結果、見事新卒MVPを獲得した江川氏。しかしそんな彼女も入社した当初は自分の仕事に自信が持てず悩む時期があったのだという。
「私が入社した時点で福岡支社は開設して4カ月目。福岡エリアに既存のお客様はいなかったので、最初は新しいお客様と出会うところからのスタートでした。しかしせっかく商談の場を設けてもらっても『自分には業界知識も、採用を成功させた実績もないから』という思いがどこかにあり、お客様に自信を持って提案できないという状態に陥っていました」
その自信のなさがお客様に伝わり、商談はことごとく失注、さらに自信を喪失するという負のループから抜け出せない日々が続いていたという。そんな当時の彼女を支えたのが上司の存在だった。
「入社して半年くらい経ったある日、夜泣きながら上司に電話で相談したことがありました。本当に遅い時間だったんですが(笑)、そのとき上司はまるで自分のことのように気にかけてくれました」
「自信を持つためにはどうしたら良いか、自分の強みはなにか、目標を達成するにはどうしたらいいのか…そんなことを相談していましたね。その中で上司が『まだ新人で経験が浅いから、自信がないのは当然のこと。でも一歩社外へ出れば新人も何も関係なく、お客様は江川さんのことを採用のプロとして見る。なのでお客様の期待に応えられるように、日頃から採用の知識・お客様の業界・エリアの特性を学んで自信をつけていこう』とアドバイスをくれました」
「そこからアドバイスをきちんと実践し、各媒体の掲載案件数を比較したり、お客様の類似企業の採用状況はどうなっているかを調べたりしました。そうすると知識が増え徐々に自信がつくようになり、お客様に提案する際には『私の提案が一番課題を解決できる!』と胸を張って言えるようになってきました。お客様から『また江川さんに任せたい』と継続の発注をいただけたときは、お客様から信頼してもらえるようになったんだと思いとても嬉しかったです」
上司からのアドバイスを実直に実践したことで自信につながり、お客様の信頼を勝ち取った江川氏。ひたむきに努力を続ける彼女の原動力は何なのだろうか。
「繰り返しになってしまうのですが、お客様が私を頼りにしてくれている、信頼していただけているからこそ、私も全力でお客様と向き合っていきたいと日々感じています。
自分が今担当しているお客様の中にはなかなか採用につながらず、クレームをいただいてしまいそうになったところもあったのですが、めげずに『そもそも応募がこないのか、連絡が取れないのか、バックレが多いのか、面接できたけどマッチングしないのか』と原因をヒアリングし解決策の提案を続けていった結果継続発注をいただき、今では採用だけではなく人事のこと全般をご相談いただけるようになったお客様もいます。
また、別のお客様から『江川さんとお付き合いができるようになってよかったです。これからも二人三脚でやりたいと思っていますので今後もよろしくお願いいたします』というメールをいただきました。
私を信頼してくださっているからこそ、そのような言葉をいただけたり継続発注していただけたりすると思っているので、その信頼が励みになっています」
仲間を大切にしてくれる会社を求めて
お客様の採用課題解決に日々責任感を持って取り組んでいる江川氏は、どんな学生時代を過ごしていたのだろうか。
「高校生の時は、地元の市役所のイベント運営企画をボランティアで行っていました。もともと企画をするのが好きだったので、高校生ながらも企画という仕事に関わることができ、大きく成長することができたと思います。
また大学では観光や地方の魅力をPRする部活に入り、副部長をしていました。仲間の悩みを聞いたり、コミュニケーションを取ったりすることが大事な役職だったので、とにかく仲間のことを知ろうという努力をしていましたね。その中で様々な価値観に触れ、人との付き合い方が大きく変わったように思います」
学生時代から「人との関わり」を大切にしていた江川氏。就職活動をはじめた際の彼女の就活の軸は「どんな人たちと一緒に働きたいか」というものだった。
「就活を始めた当初は、正直なところやりたいことは決まっていませんでした。ただ一方で『自分がどんな人たちと働きたいか』という軸は明確にありました。プレシャスパートナーズはある就活イベントで知ったのですが、イベントにはまさかの社長がいて。当時は『企業の社長がいるなんて!』とビックリしたのを覚えています(笑)。
実際に話を聞いて一緒に働く仲間を大切にしている会社だということを知り、この会社をもっと知りたいと思って選考に進みました。その後何社か受けたのですが、人事の方が毎回選考のフィードバックをくれたり、他社の就活の状況などを相談した際に相談に乗ってくれたりと、すごく親身になってくれる会社だなと思ったんです。
一緒に働くメンバーは私にとってとても大事だったので、そんな素敵な仲間がいる会社なのであれば未来を描けると思い、入社を決意しました」
仲間が切磋琢磨する環境をつくっていきたい
現在は新卒2年目として福岡支社を引率していく存在になりつつある江川氏。彼女の今後の目標は何なのだろうか。
「将来的にはチーフに昇進し、幅広い業務を経験するとともに私と同じように新人賞を目指す仲間が切磋琢磨するような環境をつくっていきたいと思っています。
また、今最も力を入れているのが後輩の教育です。2019年の春に後輩が入社し、後輩とユニットを組みチームとして数字に責任を持つようになってから『どのように伝えれば後輩に伝わるか』ということを意識して話すようになりました。
後輩の指導をおこなう中で自分の視座も上がり、さらに成長していると感じています。マネジメントも仕事もまだまだ試行錯誤の途中ですが、これからも色々なことにチャレンジしていきたいと思います」
(HRog編集部)