
ビジョナル株式会社の2025年7月期通期決算が発表されました。この記事ではその決算・IRの内容をわかりやすくまとめて分析・解説し、人材業界の最新トレンドに迫ります。ぜひチェックしてください!
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ビジョナルの今期決算について、売上高や純利益の増減率とその要因をグラフィックで一目でわかるようまとめました。

会社の業績としては、通期売上高が801.6億円(前年同期比+21.2%)と大幅増収を記録。また規律ある成長投資と機動的なコスト管理により、営業利益は214.4億円(+20.2%、利益率26.7%)を確保。来期は更なる成長を目指し、売上高992.0億円(+23.7%)を見通しています。
ビジョナルの今期決算について、主に決算短信をもとにセグメント別の業績や業績予想について詳しくまとめました。

HR Techセグメントは、即戦力人材を対象とした転職サービス「BizReach」事業や、企業向けのタレントマネジメント・人材管理サービス「HRMOS」シリーズなどを展開するセグメントです。
ハイクラス向け転職サービス「ビズリーチ」
人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズ
OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」
タレントアクイジションサービス「InterRace」
「BizReach」事業では、プロフェッショナル人材への企業の採用ニーズと求職者の動向が引き続き好調に推移しました。
累計導入企業数は2025年7月末時点で38,100社超となり、第3四半期末比で約1,800社増加。スカウト可能会員数は307万人以上(前年同期末比+19.0%)、利用ヘッドハンター数は9,000人以上(前年同期末比+15.4%)、年次利用中企業数は18,800社以上(前年同期末比+17.5%)と、すべての主要指標が順調に拡大しています。
その結果、売上高は686億円(前年同期比+18.8%)、営業利益は284億円(前年同期比+21.8%)となりました。

「HRMOS」事業においては、新規機能開発のためのプロダクト投資を継続しながら、利用顧客拡大に向けて営業活動や広告宣伝活動を行いました。2025年1月末より「社内版ビズリーチ by HRMOS」の広告宣伝活動を開始。
その結果、売上高は52.1億円(前年同期比+35.6%)と大幅な成長を記録し、ARR(年間経常収益)も34.4%増加しています。営業損失は8.5億円程度を見込んでいましたが、規律を保った投資の結果7.6億円での着地となり、前期の10.2億円と比較して縮小しています(決算説明資料,p.18)。
セグメント全体の売上高は769億円(前年同期比+20.6%)、営業利益は247億円(前年同期比+23.3%)となりました。
Incubationセグメントは、中長期的な企業価値向上を目指して、HR Tech以外の成長事業領域において、新規事業開発を行うセグメントです。
法人限定M&Aプラットフォーム「M&Aサクシード」
物流DXプラットフォーム「トラボックス」
脆弱性管理クラウド「yamory」
セキュリティ評価プラットフォーム「Assured」
2025年6月には、「Assured企業評価」を新規事業として開始。継続してコストをコントロールしながら事業創造を進めた結果、通期セグメント売上高は31.4億円(前年同期比+41.4%)となりました。一方で、先行投資により通期セグメント営業損失は16.9億円(前年同期は10.2億円のセグメント営業損失)となっています。

来期(2026年7月期)については、通期連結売上高992.0億円(前期比+23.7%)、営業利益231.0億円(+7.7%、営業利益率23.3%)、純利益160億円(+0.8%)を見通しています。
売上について
・「BizReach」事業は良好な市場環境を織り込み、売上高803億円(+17.0%、+116億円)を見込む
・「HRMOS」事業は各サービスの拡大とThinkings株式会社(sonar ATS)の合算により、売上高90.0億円(+72.6%、+37.8億円)を見通す
・Incubationセグメントは新規事業の成長により売上高56.0億円(+78.4%、+24.6億円)を計画
利益について
・Thinkings株式会社の株式取得に伴うのれん償却費約11億円や成長投資により、利益成長率は売上成長率を下回る

社内版ビズリーチの進捗について、大手企業の新規商談、継続商談は増加しています。大手企業を中心に関心が寄せられているため、トライアル利用含めた導入期間(運用ルール策定やシステム構築)は1年程度となる見込みとのことです。

ビズリーチは2025年7月23日、大企業の新卒領域を中心に採用管理クラウド市場をけん引してきたThinkings株式会社の株式を取得する予定だと発表。10月1日付で取得を完了しました。
HRMOSとの具体的な連携については今後精査していきつつ、中小~大手企業の新卒・中途採用管理サービスのマーケットリーダーを目指すとしています。
ビジョナルの2025年7月期決算は、主力のBizReach事業が市場の好調な採用ニーズを的確に捉え、売上高・利益ともに2桁成長を実現しました。HRMOS事業も各サービスが順調に拡大し、ARRが前年同期比34.4%増の37.3億円に達するなど、着実な成長を遂げています。
特に注目すべきは、2025年1月末にローンチした「社内版ビズリーチ by HRMOS」です。転職市場のデータと生成AI技術を活用し、企業の人材流出を防ぐという新たな課題に挑戦しています。
さらに、2025年10月にはThinkings株式会社を子会社化し、採用管理クラウドサービスにおけるマーケットリーダーとしての地位を強化します。中小・中堅企業から大企業、新卒から中途まで、幅広い採用領域をカバーする人的資本データプラットフォームの構築が加速する見込みです。
来期の売上高予想は992億円と、1000億円の大台に近づき成長を続けるビジョナル。HRog編集部では、同社の動向と人材業界の最新トレンドに引き続き注目していきます!
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【参考URL】
ビジョナル25年7月期通期 決算短信
ビジョナル25年7月期通期 決算説明資料
ビジョナル25年7月期通期 FAQ
