2019年1月に正式に日本でもローンチされた「Google for Jobs(Googleしごと検索)」。HR業界に携わる方なら一度は耳にしたことがあるかと思います。
しかし「Google for Jobsがどんなものか?」改めて説明を求められると、答えに窮する人も多いのではないでしょうか?
採用のトレンドに精通していることは、クライアントの信頼を得ることにつながります。この記事では、「Google for Jobs」についてご紹介します!
Google for Jobsとは?
Google for Jobs とは、検索エンジンで世界的に有名な米Google社が開発した新しい求人情報の検索のしくみのことです。
Googleの検索窓に「求人 神田」「営業 東京」など、求人に関連するキーワードを入力すると、そのキーワードに沿った求人情報を検索結果の上位に表示してくれるしくみです。
「求人 神田」で検索したときのGoogleの検索結果
Google for Jobsがアメリカでローンチされたのは2017年5月。今までアメリカをはじめとして南アフリカ、インド、ブラジル、メキシコ、カナダなどの多くの国で展開していました。そして日本でも2019年1月23日に、正式にサービスが開始されました。
Google for Jobsで求職者ができることは?
Google for Jobs がリリースされる以前は「営業 東京」などで検索した場合、大手の求人媒体やIndeedの求人情報が表示されていました。そのため求職者は求人媒体のページに飛び、あらためて媒体の検索結果画面から求人情報を探す必要がありました。
Google for Jobsが開始されたことで、求職者はGoogleの検索エンジンで探している求人情報をいち早く見つけることができるようになります。
なぜならGoogleの検索画面で、求人情報のフィルター(検索条件)の入力が可能になったからです。
例えば「営業 東京」で検索した場合、Google for Jobsのフィルターでは、「業種カテゴリ」「地域」「投稿日」「勤務形態」「企業名」まで絞って検索することが可能です。また、検索するだけではなく気になった求人情報を保存ができる機能もあります。
気になる求人を見つけた場合、「○○(媒体名)で応募」というボタンから直接応募も可能です。
「営業 東京」で検索したときのGoogleの検索結果
Google for Jobsによって、求職者はGoogleの検索窓に自分が希望する条件を入力するだけで、複数の求人媒体から希望に合致する求人を探せるようになりました。
Google for Jobsへの対応方法
Google for Jobsによって、求職者はより効率的に仕事探しができるようになりました。いっぽうで企業側は、Google for Jobsに対応しないと他社に求職者が流れてしまうリスクを新たに抱えることになります。
それではGoogle for Jobsに求人媒体上の求人情報や企業の採用ページを掲載させるために、どのようなことをする必要があるのでしょうか?
Google for Jobsで求人を掲載するためには、求人情報詳細ページや採用ページに構造化データを設置する必要があります。構造化データとは、Googleのクローラー(WEBサイトの情報収集をしている仕組み)に読み込ませるためのデータのことで、HTML上に記載ができます。
求人媒体や採用管理システムの中には、Google for Jobsに対応済ものも多くあります。営業マンの方は、自社が取り扱っている媒体やサービスがGoogle for Jobsに対応しているかどうかを確認してみてください。
Google for JobsがHR系営業マンに与える影響は?
求職者の仕事さがしの方法を大きく変える可能性があるGoogle for Jobs。Google for Jobが今後HR系営業マンに与える影響としては、どのようなものが考えられるでしょうか?
Google for Jobsは検索されたキーワードに関連する求人情報が、検索結果の上部に3つ表示されるしくみになっています。なのでその3つの中に食い込むことができれば、以前よりも多くの応募者を集めることができます。
いっぽう、Google for Jobsは有料のサービスではないので、お金を払えば上位表示されるというわけではありません。Google for Jobsで上位表示されるためには「検索されたキーワードに対してマッチ度が高い求人情報である」とGoogle for Jobsのアルゴリズムに評価される必要があります。
Google for Jobsの登場により、今後HR系営業マンには「求職者が検索するキーワードの選定方法」「Googleのアルゴリズムに評価される求人情報の書き方」など、いわゆるSEOの知識が求められるようになるかもしれません。
そして手前味噌ではありますが、弊社のサービスであるHRogチャートでは、複数の求人媒体をまたいだキーワード検索による集計が可能です。
HRogチャートとは、もともとはHR業界に携わる方向けのサービスで、営業先への提案資料作成やマーケティング戦略の策定に必要な求人データを簡単に入手・集計できるものです。特定のキーワードを使っている求人情報の件数や、エリア・職種の割合などを簡単に調べることができます。
Google for Jobsの登場によって、求人情報におけるキーワード選定の重要性は今後増していくと考えられます。「キーワードを軸にした求人マーケットの分析に興味がある」という方は、下のリンクからお気軽にお問い合わせください!
まとめ
この記事では、2019年1月からサービスが開始されたGoogle for Jobsについて説明しました。Google for Jobsはまだ日本ではリリースしたばかりのしくみなので、クライアントからの質問も多くなるかと思います。
しっかりとGoogle for Jobsの特徴を理解して、いち早くクライアントの不安や疑問を解消できるように準備しましょう!
(HRog編集部)