新卒採用において、入社後のギャップにより早期離職が発生している課題がある。原因として、学生は内定をもらうことが就職活動のゴールとなっているためにエピソードを誇張して偽りの価値観を発信してしまっている状況が挙げられる。
株式会社グローアップは2021年1月26日、同社の運営するスカウト型新卒採用サービス『キミスカ』において、学生検索時の機能にAIによる類似学生の検索機能を追加した。従来の学歴や学生の希望業種・職種にとらわれない、より学生個人の価値観やパーソナリティにアプローチできるようになる。
従来の検索では学生の学歴や業種・職種などの各種希望を絞り込み、表示された学生の詳細プロフィールを閲覧して自己PRの内容や適性検査の結果からスカウトを送っていた。そのため、検索の絞り込み条件に当てはまらないが価値観やパーソナリティがマッチした学生を見つけにくかった。また、検索条件の絞り込みを細かく設定すると対象学生が少なすぎたり、検索条件を広げすぎると対象学生が多すぎて選別の必要があったりし、スカウト送信までに時間がかかった。
今回AIによる検索機能を実装したことで、自己PRで利用しているキーワードや文脈的に近い言い回しをしている学生や適性検査の結果の近い学生などをAIによって瞬時に見つけ出せるようになる。
AI検索機能によって可能になることは以下の通り。
・キミスカ経由で実際に会った学生や、エントリー学生の傾向を捉え、似た学生を検索
・自己PRなどのキーワードの文脈的に近い傾向、言い回し、類推されるキーワード提案ボタンなどをAIが判断して併せて表示
・思いつかなったキーワードや適性傾向の近い学生を探すなど、通常の検索より人物に踏み込んだ検索
また、自社の採用ターゲットを設定できていなくてもエントリー学生や高評価の学生をもとに検索が可能になるため、採用ペルソナなど戦略にも活かせる。
今回のAI検索の実装について、同社は「キミスカのコンセプトである『偽らない就活を。』の実現のため、従来の検索軸にとらわれない学生検索を可能とし、より一層、学生個人の価値観やパーソナリティをもとにしたマッチングを実現していけるようなサービスとなります」とコメントしている。
【参考URL】AI検索機能を実装!キミスカで学歴や希望業種・職種にとらわれない学生個人のパーソナリティをもとにスカウトを。