株式会社ROXX、リファレンスチェックサービス「back check」のリファレンスレポート他社共有機能の特許を出願

近年、コンプライアンス対策や入社後のミスマッチを防ぐためにリファレンスチェックを導入する企業が増えている。それに伴い、様々なリファレンスチェックサービスの提供や機能拡張が進んでいる。

株式会社ROXXは2021年9月8日、同社が提供するリファレンスチェックサービス「back check」において、「リファレンスレポート他社共有機能」の特許を出願した。

「リファレンスレポート他社共有機能」とは、候補者がすでに回答済みのリファレンスレポートを他社の採用選考に二次利用できる機能である。リファレンスチェックで得られる情報は個人情報保護法に定める「個人データ」にあたり、本人の同意なくリファレンスチェックを実施すると違法となる。そのため基本的に候補者は企業ごとに同意・入力を求められるが、「リファレンスレポート他社共有機能」によってその手間が削減できる。

またリファレンスチェックの難点として、推薦者や候補者本人が内容を偽造・詐称する可能性が挙げられる。そのため「back check」では推薦者の本人確認を必須としており、2020年11月には候補者と推薦者の本人確認をオンライン上で完結できる機能の特許を取得している。

2つの機能を合わせることで、推薦者に都度本人確認を依頼する必要なく、信頼性の高いリファレンスレポートの二次利用が可能となり、スムーズな転職活動を実現できる。

今後について同社は「他社データベースへの機能提供および連携も視野に入れる」とコメントしている。

リファレンスチェックが今後さらに普及していけば、複数の企業に同じリファレンスレポートを提出できる機能は求職者にとって非常に利便性の高いものとなるだろう。今回の特許取得は他のリファレンスチェックサービスに大きな影響を与えそうだ。

【参考URL】【月額制リファレンスチェックサービスback check】リファレンスレポート他社共有機能の特許を出願し、本格提供スタート