オンライン採用を行う企業の75.2%が「内定辞退率に変化なし」、株式会社プレシャスパートナーズ調査

コロナ禍により、採用におけるオンライン活用の重要性が高まった。一方で、直接会う機会が減ったことで、会社の雰囲気が伝わりにくいなどの課題も指摘されている。

株式会社プレシャスパートナーズは、23卒の新卒採用を実施している企業を対象に「新卒採用に関する調査」を行った。

調査結果は以下の通り。

オンライン採用を行う企業の70%以上が入社後のミスマッチや内定辞退率は「以前と変わらない」

オンライン選考を実施している企業に、オンラインを活用したことにより入社後のミスマッチが起きているか尋ねたところ、70.6%の企業が「以前と変わらない」と回答した。また、オンライン活用による内定辞退率についても、75.2%が「以前と変わらない」と回答している。

73.5%の企業が「最終面接は対面での実施のみ」

最終面接の実施方法を尋ねたところ、73.5%の企業が「対面での実施のみ」と回答した。一度は直接会ってから判断したいという意向が伺える。一方で20.6%の企業は「対面・オンラインを選択性にて実施」と回答しており、感染状況や学生の希望に配慮した対応も行われている。

62.7%の企業で新卒採用の選考フローに「社長が関わる」

新卒採用における説明会から最終面接の選考フローに社長が関わるか尋ねたところ、62.7%の企業が「関わる」と回答した。また、関わるタイミングは「最終面接」が54.9%で最多となった。

今回の調査では、70%以上の企業においてオンライン採用導入後も入社後のミスマッチの量や内定辞退率に変化がなかったことが分かった。一方で、最終的には直接会って判断したいという考えから、最終面接を対面での実施のみとしている企業も多い。今後も学生の動向に合わせてオンラインと対面を上手く活用し、ミスマッチのない採用を行う工夫が重要だ。

調査概要

調査名:新卒採用に関する調査
調査期間: 2022年3月14日~2022年5月11日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:2023年度の新卒採用を実施している同社取引先及び任意回答企業
有効回答数:102社

【参考記事】【23新卒採用】73.5%が最終面接を「対面での実施のみ」/オンライン選考を行う企業の7割以上が、入社後のミスマッチ・内定辞退発生率は「以前と変わらない」