近年終身雇用が当たり前ではなくなり、働き方の価値観は変化している。新卒入社した企業で働き続けて昇進を目指すのではなく、転職などで複数社の経験を経てキャリアアップを目指す人が増加した。
パーソルキャリア株式会社は、同社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」において「新卒入社直後のdoda登録動向」を調査した。
調査結果は以下の通り。
新社会人(新卒で初めて社会人になった人)で入社月の4月に同サービスへ登録した人の数を分析したところ、2022年4月は調査を開始した2011年以降で最多となった。2011年と比べると約28倍に増加しており、新社会人の多くが入社直後から転職を見据えていると分かった。
2022年に新卒入社した人の多くはコロナ禍で社会全体が混乱している中で就職活動を行っていた。そのため入社をゴールとせず中長期的視点でキャリアを見据える人が増加し、早い段階から情報収集のため転職サイトに登録する人が増加したと考えられる。
これからも企業に依存しないキャリア形成を目指す社会人は増加し、就職活動時から転職を視野に入れる学生も増えていくだろう。
【参考記事】「新卒入社直後のdoda登録動向」最新版発表 入社直後に新社会人が転職サイト「doda」に登録した件数は、過去最多