2022年7~9月期累計でのITフリーランス案件倍率は10.46倍と高水準、ギークス株式会社調査

ギークス株式会社は、同社が運営する案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」に掲載されている案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめ、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。

調査結果は以下の通り。

2022年7~9月累計での案件倍率は10.46倍と高水準

2022年7~9月の案件倍率について、それぞれ7月は9.24倍、8月は10.79倍、9月は11.39倍と推移しており、ITフリーランス需要の高さが反映された結果となった。

前年度と比較した案件数は9月が173%と増加した。また案件の内訳は、インターネットサービス業界・ゲーム業界のほか、IT開発系企業からの引き合いが増加している。

スキルについては、引き続き「JavaScript」や「PHP」へのニーズが高まっている。また、案件の要件定義や進捗管理、メンバーとのコミュニケーションなどマネジメントスキルを有したIT人材を求める企業が増えている。

案件を探すITフリーランス人材は11月以降から増加する予想

年末で終了する案件が多いことから、案件を探すITフリーランスは11月以降に増加する傾向が予想される。またリモートワークやハイブリッドワークを認める企業が増加し、週3日勤務や副業としての参画希望、フリーランスへの転身検討などの声が挙がっている。案件数に関しても例年通り年末に向けて増加する見込みだ。

さらに売り手市場が続く中、「JavaScript」「PHP」「Ruby」「Python」のスキルを持つITフリーランスが人気を集めており人材確保の難易度は高まっている。

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今回の調査では、引き続き案件倍率が高水準で推移しており、ITフリーランス需要の高さがうかがえた。人材確保が課題となる中、多様な働き方を認めて募集対象を全国に広げるなどの工夫が必要だ。

【参考記事】ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」~四半期累計での案件倍率は10.46倍に~