リスキリングの必要性を感じる人事担当者は84.9%、株式会社ワークポート調査

政府がリスキリングの支援強化を表明したことなどを受け、近年は「リスキリング」への注目が高まっている。

株式会社ワークポートは、人事担当者を対象に企業のリスキリングに関する調査を実施した。

調査結果は以下の通り。

リスキリングの必要性を感じる人事担当者は84.9%

人事担当者に対し、企業としてリスキリングに取り組む必要があると感じるか尋ねたところ、84.9%の人が「今すぐにでも必要」または「すぐに必要ではないが今後必要になる」と回答した。

必要と感じる理由には「デジタル人材の不足のため」や「社内でDXに関する部署が発足し、後々展開されると考えられるため」などが上がっている。DX推進によるデジタル人材の確保に向けて、リスキリングを必要と感じる人事担当者が多いと分かる。

リスキリングの施策を実施している企業は23.3%

一方で、現在リスキリング施策を実施しているか尋ねたところ、「実施している」と回答した人は23.3%のみとなった。「今後実施する予定」と回答した人も7.5%であり、リスキリングを必要と感じる人事担当者は多いが、施策を実施できている企業は少ない。

リスキリング施策を実施していない理由には、「時間がなく手が回らないから」や「新しいことを始めることに抵抗がある管理職が多いから」などのコメントが寄せられている。時間や費用が負担に感じる企業や、社内での理解を得られない企業が多いと分かった。

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今回の調査では、リスキリングを必要と感じる人事担当者が多い一方で、実際に取り組めている企業は少ないと分かった。リスキリングによる育成によってデジタル人材の不足を解消したいが、人手不足のためリスキリングを実施する時間を取れない様子がうかがえる。

調査概要

調査内容 :企業のリスキリングの実態について
調査機関 :株式会社ワークポート調査
調査対象 :株式会社ワークポートを利用している全国の企業の人事担当者  
有効回答 :133人
調査期間 :2023年1月19日~2023年1月26日
調査方法 :インターネット調査

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