経済産業省が発表している「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると2030年に最大79万人のIT人材不足が生じると推定されている。IT人材の不足が深刻化する中で、副業・フリーランス人材の活用や、AIによる業務の代替に注目が集まっている。
株式会社日本デザインは、IT人材の採用に注力しているかつWebデザイナーの採用を行っている企業の経営者109名を対象に、IT人材の雇用に関する実態調査を行った。
調査結果は以下の通り。
「優秀なIT人材の採用」に課題を感じているか尋ねたところ、82.5%の企業が「非常に感じている」または「やや感じている」と回答した。
具体的にどのような課題を感じているか尋ねたところ、「採用条件の調整が難しい」が54.9%で最多であった。次いで「そもそも採用市場に出ているIT人材が少ない」が45.1%、「自社が求めるスキルや経験を持った適切な人材を見つけるのが難しい」が41.8%と続く。
IT人材の代替としてAIやChatGPTを活用していきたいか尋ねたところ、87.2%の企業が「非常にそう思う」または「ややそう思う」と回答した。IT人材の不足感をAIの活用で補う姿勢の企業が多いことが分かった。
「優秀なWebデザイナー」の採用に苦戦しているか尋ねたところ、78.9%の企業が「非常に苦戦している」または「やや苦戦している」と回答した。
優秀なWebデザイナーの採用において、シェアリング人材を活用してみたいか尋ねたところ、81.6%の企業が「非常にそう思う」または「ややそう思う」と回答した。フリーランスや副業人材の活用を積極的に検討している企業が多いと分かった。
シェアリング人材を活用してみたいと思う理由を尋ねると、「即戦力が欲しいから」が56.2%で最多であった。次いで「教育コストが削減されるから」が51.7%、「採用コストが削減されるから」が41.6%と続く。教育面で負担が少ないことを魅力に感じている企業が多いようだ。
詳細結果はコチラ
今回の調査では、多くの企業が優秀なIT人材の採用に苦戦しており、代替としてAIの活用を検討していることが分かった。またIT人材の不足を受け、今後はIT人材の採用手段の多様化が進んでいくだろうと予測される。
調査概要:IT人材の雇用に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年6月9日〜2023年6月12日
有効回答: IT人材の採用に注力しており、かつWebデザイナーの採用を行っている企業の経営者109名
【参考URL】【IT人材の採用に注力している企業の経営者に調査】約8割が、優秀な「Webデザイナー」の採用に苦戦 8割以上が、「シェアリング人材の活用」を検討