昨今、労働人口の減少や採用活動の早期化、手法の多様化などを受け、採用現場は大きな変化を迫られている。採用担当者の人手不足も叫ばれる中、いかに効率よく質のいい採用ができるかが喫緊の課題だ。一方、人工知能技術の進歩に伴いAIの注目度が高まっている。様々な業界で導入が進む中、採用活動においても業務の効率化や候補者とのマッチ度の判定などにAIを活用するケースが増えている。
Thinkings株式会社は、採用担当者200名を対象に「採用とAI」に関するアンケート調査を実施した。
調査結果は以下の通り。
採用活動へAIを活用したいか尋ねたところ、81.5%が「活用したい」または「やや活用したい」と回答した。
採用活動のどの場面でAIを活用したいか尋ねたところ、「適性検査」が43.5%で最多であった。次いで「求人票の作成」が36.5%、「書類選考」が36.0%と続く。「適性検査」や「書類選考」など、選考フローの中でも特に対応人数が多い段階においてAIを活用したい人が多いと分かった。
採用活動にAIを活用する場合の理由を尋ねたところ、「業務効率化」が47.5%で最多であった。次いで「コスト削減」が39.5%、「マッチング精度の向上」36.0%と続く。業務効率改善の側面だけでなく、採用活動の質の向上についてもAIへの期待が高まっていると分かった。
採用活動でのAIの活用経験を尋ねたところ、56.5%の採用担当者が「活用したことがある」と回答した。
「活用したことがある」と回答した人にAIを活用した採用活動の場面を尋ねたところ、「適性検査」が31.9%で最多であった。次いで「採用の企画」が29.2%、「求人票の作成」が26.5%と続く。企画などアイディア出しの場面でも活用が進んでいるとうかがえる。
詳細結果はコチラ
今回の調査では、採用担当者の多くが採用活動におけるAIの活用を前向きに捉えていると分かった。AIを活用した採用効率化ツールや人材マッチングサービスなどの需要は高いと言えそうだ。
調査対象:企業や組織で採用活動に関わる業務を担う担当者
調査人数:200名
調査期間:2023年7月
調査方法:オンラインアンケート
調査機関:Thinkings株式会社
【参考URL】採用担当者の8割以上が「採用活動にAIを活用したい」と回答。 56.5%が「採用活動にAIを活用した経験がある」