終身雇用が揺らぐ現代において、自らの将来のキャリアを主体的に考え仕事で高いパフォーマンスを発揮することのできる手段として「キャリア自律」の重要性が高まってきている。
株式会社ジェイックは、同社の就職支援サービスを利用して就職・入社した128名の20代の正社員に対し、「キャリア自律」についてのアンケート調査を実施した。
調査結果は以下の通り。
「自身の今後のキャリアや将来について、考える時間は必要だと思いますか?」と質問したところ、「そう思う」という回答が86.0%と約9割を占めた。
「今後のキャリアを考える時間が必要」を回答した86.0%に対し、「業務時間外で、自身の今後のキャリアや将来について、考えることはありますか?」と尋ねたところ、全体の8割の79.7%が「ある」と回答した。
業務時間外にキャリアを考える頻度は「週に1回程度」が52.9%、「月に1回程度」が41.2%という結果となった。半数以上の人が、業務時間外であっても習慣として定期的に自分自身のキャリアを考えていることが分かる。
128名の回答者に「キャリア自律(自律的にキャリア開発を行っていくこと)」とは何か知っているか尋ねたところ、「キャリア自律という言葉を知らない(初めて聞いた)」が81.2%、「キャリア自律という言葉は知っているが、意味は理解していない」が10.2%と回答している。一方で「言葉も意味も理解している」という回答はわずか7.8%だった。
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今回の調査結果から、自身の将来やキャリアを考える時間を確保している20代が多いことが分かった。終身雇用制度の維持が難しくなっている現代において、個人自らが主体的にキャリアを考え開発していく「キャリア自律」の重要性は高まっている。しかし、回答者の8割以上の人が「キャリア自律」という言葉を認知していない。今後人材業界で「キャリア自律」の認知を広めていけば、サポート可能なサービスや取り組みの需要が高まるかもしれない。
調査名称:「キャリア自律」に関するアンケート
調査対象:同社の就職支援サービスを利用して就職・入社した20代の方
調査機関:自社調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2023年9月19日~2023年11月29日
回答者数:128名
【参考記事】20代の正社員に“キャリア形成”に関する意識調査を実施 ー約9割が「将来やキャリアについて考える時間が必要」と回答ー