求職者の検索時給は5年間で19.8%増加、Indeed Japan株式会社調査

Indeed Japan株式会社は、仕事を探す際に求職者が検索する時給(検索時給)の動向について、2024年4月時点でのデータを分析し公開した。

調査結果は以下の通り。

検索時給は過去5年間で19.8%増加

出典元:Indeed Japan株式会社

2024年4月にIndeed上で検索された時給の加重平均は1,507円であった。2019年4月の平均は1,258円であり、5年間で19.8%上昇している。これは5年間で11.4%の最低賃金上昇率を上回る数値であり、求職者がより高い賃金を求めていることが伺える。

都道府県別の検索時給上昇率1位は沖縄県

勤務地として検索されている都道府県別に検索時給の上昇率を見ると、沖縄県が34.2%で最多だった。次いで島根県の33.1%、北海道の32.2%と続き、最低賃金の伸びが大きかった地方圏が上位となっていることがわかる。同社は、都道府県によってばらつきはありつつも最低賃金と検索時給の上昇率には相関関係があることを指摘している。

都道府県別最低賃金と検索時給の差は全国平均で500円以上

出典元:Indeed Japan株式会社

2024年4月時点の最低賃金は全国平均で1,004円であり、検索時給の1,507円と比較して503円の差がある。都道府県別の最低賃金と検索時給の差をランキングで見ると、福井県が587円で1位であった。次いで581円の沖縄県、542円の熊本県と続く。

詳細結果はコチラ

賃上げの機運が高まりつつあります。最低賃金も年々上昇してはいますが、求職者が希望する賃金とはまだまだ大きな差があることがわかりました。担当者はこうした動向をチェックしながら賃金設定を検討していく必要がありそうです!

調査概要

・調査および分析主体:Indeed Japan株式会社
・調査および分析対象期間:2019年1月~2024年4月
・検索時給賃金の加重平均値の算定方法:10円刻みの値を賃金帯として、賃金帯ごとに検索数及び賃金検索数全体に占めるシェアを計算。
各賃金帯と上記シェアの掛け合わせで算出。※本分析では、日本で、Indeed上で検索された賃金に関連するキーワードのうち、時間給のみの検索を分析対象としており、月給や年収の検索は分析対象外である。

【参考URL】Indeed、仕事探しにおける検索時給動向を調査 2024年4月の検索時給は平均1,507円、5年間で19.8%増加