一次面接官の7割が簡易的な評価基準や経験則・感覚で応募者を評価、PortRay株式会社調査

PortRay株式会社は、上場企業の中途採用で一次面接の面接官を経験したことがある会社員110名を対象に実態調査を実施した。

調査結果は以下の通り。

89.1%の面接官が自社の求める人物像を理解した状態で面接を行っている

自社の求める人物像を理解した状態で面接を行えていると思うか尋ねたところ、30.9%の面接官が「非常にそう思う」、58.2%が「ややそう思う」と回答した。

応募者を適切に評価できているという自信についても、「非常にある」「ややある」の回答が合わせて84.4%に上る。

一次面接で実施している面接評価の7割に「評価基準がない、または簡易的な評価基準で評価している実態」

一次面接の評価基準については、レベル3「簡易な評価基準があり、決められた質問と自分の気になる箇所を質問して評価している」が32.7%で最多であった。次いでレベル2「簡易な評価基準があり、今までの経験をベースに質問し主観で評価している」が22.7%、レベル4「明確な評価基準があり、今までの経験をベースに質問し主観で評価している」が17.3%と続く。

レベル1~3まで合わせて、69.9%の面接官が評価基準のないまま、あるいは簡易的な評価基準で応募者を評価していることが明らかになった。

一方、一次面接の合否理由をしっかりと説明・報告できていると思うか尋ねたところ、28.2%の面接官が「非常にそう思う」、60.9%が「ややそう思う」と回答した。

同社は「今回の調査では、一次面接官の多くが応募者の評価に自信を持つ一方で、評価基準の曖昧さが浮き彫りになりました」とコメントしている。

詳細結果はコチラ

評価基準が曖昧なまま選考してしまっては「逃がした魚は大きかった」といずれ後悔するかもしれません。人材獲得競争が激化するなか、自社がしっかりとした評価基準を設けられているか改めてチェックする必要がありそうです!

人材営業の担当者にとっても、クライアント企業の評価基準を把握することがミスマッチを防ぐため重要になっていくのではないでしょうか。

調査概要

・調査名称:上場企業の中途採用の一次面接に関する実態調査
・調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
・調査期間:2024年5月17日~2024年5月20日
・有効回答:上場企業の中途採用で一次面接の面接官の経験がある会社員110名

【参考URL】実は面接が下手な日本の上場企業 8割以上が「しっかり評価できている」と思っている 一方で、約7割が「簡易な評価基準と経験則・感覚で評価」をしている実態が明らかに