20代転職層の約半数が「タイパによるキャリア形成」を実践、レバレジーズ株式会社調査

出典元:レバレジーズ株式会社

近年、時間対効果を重視する「タイムパフォーマンス」(以下「タイパ」)が若者の価値観を表す言葉として話題となっている。

レバレジーズ株式会社は若者のキャリアに関する実態を把握するため、20代と40代の正社員を対象に現在の転職活動に関する実態調査を行った。

調査結果は以下の通り。

20代の転職顕在層・潜在層の約半数が「タイパによるキャリア形成」を実践

出典元:レバレジーズ株式会社

タイパという言葉についての認知度と理解度について尋ねたところ、20代の56.0%、40代の55.1%が「言葉を聞いたことがあり、意味も知っている」と回答した。

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転職活動においてタイパを意識しているか尋ねたところ、4つの行動において20代の約半数が「意識的に/無意識的に行っている」と回答した。

その回答の割合も20代の方が40代と比べて4.6~7.7ポイント高く、世代間で言葉の理解度・認知度に差は見られずとも20代の方が実際にタイパを意識して行動していることがわかった。

20代の約4割が「ゆるブラック」を原因に転職活動を行っている

長時間労働を強制するといった「ブラック企業」が問題視され政府による働き方改革への取り組みが実施される中、若手社員の離職原因として「ゆるブラック企業」が話題となっている。

出典元:レバレジーズ株式会社

「ゆるブラック」を「仕事は楽だが、成長できずスキルアップやキャリアアップも難しい職場」と定義した上で転職活動の理由について尋ねたところ、20代では40.8%、40代では35.1%が「企業が『ゆるブラック』であることが理由である」と回答した。

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現在の職場が「ゆるブラック」だと感じる点については、「スキルが身につかない」「働きたいのに働けない(残業できない)」の2回答において20代が40代を上回っていた。

この点について同社は「20代の転職顕在層・潜在層の約半数が『タイパによるキャリア形成』を実践していることからも、20代は40代と比較して『早く成長しなければならない』といった感覚が強いように見受けられます」と分析している。

詳細結果はコチラ

「タイパ」や「ゆるブラック」など新たなキーワードがトレンドとなりつつありますね。担当者の方はこうした調査を参考に、求職者が何を求めて転職活動を行っているのかキャッチアップしていく必要がありそうです!

調査概要

・調査対象:現在正社員として勤務している20代と40代の男女1,335名
・調査年月:2024年6月25日~2024年6月26日
・調査方法:インターネット調査
・回答者数:正社員1,335名(20代:563名・40代:772名)
・調査主体:レバレジーズ株式会社
・実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社

【参考URL】「タイパによるキャリア形成」、40代よりも20代が意識