人手不足に伴い人材獲得競争が激化するなか、採用だけでなく社員の退職率を下げることも重要になっている。
ミイダス株式会社はハイパフォーマー社員と一般社員の退職理由などを比較する「転職活動をして実際に転職した人の比較調査」を実施した。
調査結果は以下の通り。
転職活動を開始した理由について、ハイパフォーマー社員では「仕事の成長やキャリアアップを図りたかった」が54.1%、一般社員では「給与を上げたかった」が44.2%で1位となった。次いでハイパフォーマー社員では「仕事の内容を変えたかった」が37.8%、一般社員では「人間関係を改善したかった」が37.5%と続く。
転職先を決めた理由については、ハイパフォーマー社員、一般社員ともに「給与が高い」の回答が最多となった。しかし「ワークライフバランスが取れそう」がハイパフォーマー社員で2.7%なのに対し一般社員では17.3%で2位にランクインするなど、給与以外の面については重視するポイントが異なることがわかった。
退職理由について本音を伝えたか尋ねたところ、ハイパフォーマー社員の89.2%が「伝えた」と回答した。一方、一般社員で「伝えた」と回答した割合は47.1%であり、ハイパフォーマー社員との差が目立つ結果となった。
転職前の会社で、自身の考えや悩みを伝える機会・社内制度があったか尋ねたところ、ハイパフォーマー社員の87.4%が「とてもあった」「ややあった」と回答した。それとは対照的に、一般社員における「とてもあった」「ややあった」の回答は26.0%にとどまった。
自身の考えや悩みを伝える機会・社内制度があれば転職しなかったと考える社員は、ハイパフォーマー社員で42.8%、一般社員で27.2%だった。
詳細結果はコチラ
社員の属性によって社内制度の捉え方も変わることがわかる調査結果でしたね。社内制度やカルチャーとフィットしていないからこそ成果を出せず、本音も伝えづらくなってしまっていると考えることもできそうです。
離職率を下げるために何をすべきか、担当者の方は同調査を参考に検討してみてはいかがでしょうか!
調査名称:【前編:転職活動をして実際に転職した人】ハイパフォーマー社員と一般社員の転職に対する実態比較調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年6月28日〜2024年6月29日
有効回答:直近3年以内に転職をした、ハイパフォーマー社員111人と一般社員104人、合計215名
※ハイパフォーマーの定義:転職前の会社に所属している際に、上位10%以上の成果をあげていたり、トップセールスやMVP、社内賞受賞などの経験があること