株式会社マイナビは、25卒採用を実施している企業を対象に、25卒の内定状況や26卒採用のスケジュールに関する状況調査を実施した。
調査概要は以下の通り。
採用計画数に対して実際に採用できた人数の割合である「採用充足率」は25卒で70.0%であり、選考解禁が2ヵ月前倒しのスケジュール変更があった17卒以降最低の水準となった。
24卒採用と比べた採用活動の印象について尋ねたところ、「前年より厳しかった」の回答が46.5%で最多となった。「前年並みに厳しかった」の44.1%と合わせて、90.6%の企業が採用活動に課題を感じていると明らかになった。
採用活動が厳しかった理由としては、「母集団の確保」が81.3%で最多となった。次いで「採用選考への動員」が43.8%、「内定辞退の増加」が31.3%と続く。
26卒の採用スケジュールについては、42.8%の企業が「25卒と比べて早める」と回答した。
また26卒の採用予定数について「増やす(大幅+多少)」と回答した企業は15.7%であり、前年度と比べて2.6ポイント減少していた。一方で「今年度並み」の回答が前年比2.8pt増加しており、採用充足率の低下を受けて採用予定数を増やさず現状維持とする企業が多くなっていることが伺える。
企業が新卒の内定辞退者に向けて付与する、中途採用の選考を一部免除する「転職ファストパス」制度について、実施していると回答した企業は全体の2%に留まった。一方上場企業では2割弱が「実施を検討している」と回答しており、今後同制度が広まっていくことが伺える結果となった。
詳細結果はコチラ
新卒採用の難易度が上がっていることが分かる調査結果でしたね。中長期的なアプローチを視野に入れて転職ファストパスを導入するなど、担当者の方は同調査を参考に採用戦略について検討していく必要がありそうです!
調査名:2025年卒マイナビ企業新卒内定状況調査
調査期間:2024年9月6日~2024年10月4日
調査方法:採用・育成・組織戦略に関するマイナビの情報メディア「HUMAN CAPITALサポネット」掲載のWEBフォームへ入力
有効回答数:1,616社(上場 126社・非上場 1,490社|製造 588社・非製造 1,028 社)
【参考URL】2025年卒企業新卒内定状況調査