仕事探しにおける月給検索額は平均35万円以上、Indeed Japan株式会社調査

Indeed Japan株式会社は、仕事を探す際に求職者が検索する月給(検索月給)の動向について、2024年9月時点でのデータを分析し公開した。

調査結果は以下の通り。

仕事探しにおける月給検索額は平均35万円以上

出典元:Indeed Japan株式会社

2024年9月にIndeed上で検索された月給(検索月給)の加重平均は355,032円で、2021年9月より8.2%上昇していた。2024年8月は358,636円とさらに高い値を示しており、2021年8月比で10.2%上昇している。

また2024年8月の検索月給は一般労働者の平均所定内給与と比較して26,004円上回っており、求職者がより高い賃金を求めていることが伺える。

所定内給与とは

残業代などの「所定外給与」を除いた給与であり、基本給や通勤手当などが含まれる。データは厚労省の調査によるものであり、本調査公開時の最新版は2024年8月。

検索月給とインフレの上昇率は近い水準で推移

出典元:Indeed Japan株式会社

消費者物価指数(CPI)の推移を見ると、2022年から物価が上昇して2023年1月に4.3%でピークに達している。その後は多くの月で3%台を維持し、2024年9月時点で2.5%と緩やかな鈍化を見せている。

この上昇率の推移は検索月給の推移と同様の動きをしており、求職者の賃金期待はインフレーションと強く連動する傾向にあることがわかった。

Indeed Hiring Labエコノミストの青木 雄介氏は「物価がさらに上昇する局面や、インフレーションが2%以上で推移する場合には、賃金上昇期待も高まりやすい傾向にあるため、今後も検索賃金とインフレの動きが連動する可能性が高いでしょう」とコメントしている。

詳細結果はコチラ

物価が上昇している中、求職者の方々がより高い賃金を求めていると分かりましたね。担当者の方は同調査を参考に、適切な給与設定について検討していく必要がありそうです!

調査概要

調査・分析主体:Indeed Hiring Lab
調査・分析対象期間:2019年1月〜2024年9月
調査・分析方法:
【検索月給の加重平均値の算定方法】1万円刻みの値を賃金帯として、賃金帯ごとに検索数及び賃金検索数全体に占めるシェアを計算。各賃金帯と上記シェアの掛け合わせで算出。
※日本のIndeed上で検索された賃金に関連するキーワードのうち月給のみの検索を分析対象としており、時給や年収の検索は分析対象外。

【参考URL】Indeed Hiring Lab、仕事探しにおける月給検索額の動向を調査