所得税の支払いが発生する「103万円の壁」の引き上げに関する議論が活発に行われており、いわゆる「年収の壁」に対する世間の関心が高まっている。
このような背景からシェアフル株式会社は、同社が運営するスキマバイトアプリ『シェアフル』ユーザーに対して、「年収の壁」に対する意識や就業調整の状況などに関する調査を行った。
100万円の壁:住民税の支払いが発生する年収。(自治体によって異なるケース有り)
103万円の壁:所得税の支払が発生する年収。
130万円の壁:国民健康保険や国民年金の保険料の支払いが発生する年収。
(出典元:厚生労働省)
調査結果は以下の通り。
年収の壁を意識しているか尋ねたところ、「100万円の壁」「103万円の壁」「130万円の壁」「その他の壁」合わせて、最も多く意識していると回答した年代は「10代」で76%だった。その中でも56%が「103万円の壁」を意識していると回答しており、扶養範囲内で働いているワーカーにとって所得税の支払いが重要なトピックであることが明らかになった。
年収の壁により、2024年11月に勤務時間を減らす就業調整を実施したユーザーは56.0%だった。
就業調整の実施について職業別に見てみると、「例月の0%(1時間も働いていない)」から「例月の60%~99%程度」まで含めて最も多く勤務時間を減らしたのは「無職」で63%だった。次いで「主婦・主夫」が62%、「学生」が59%と続く。また各職業で20~30%のユーザーが就業調整により「1時間も働いていない」と回答しており、「年収の壁」により年末の人材不足が生じていることが伺える結果となった。
詳細結果はコチラ
「年収の壁」が各年代・職業のワーカーの方々に大きな影響を与えていることが分かりました。担当者の方は同調査を参考に、年末の就業調整への対策について検討してく必要がありそうです。
調査対象:日本全国の10代~70代の男女のシェアフルユーザー
実施時期:2024年11月27日(水)
有効回収数:42,131サンプル