2024年10~12月のフリーランス案件倍率は9.63倍、ギークス株式会社調査

ギークス株式会社は、同社が運営する案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」に掲載されている案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめ、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。

調査結果は以下の通り。

2024年10〜12月累計での案件倍率は9.63倍

出典元:ギークス株式会社

2024年10月から12月において、案件数・案件を探すフリーランスともに前年度同時期よりも増加し、案件倍率は10月で9.99倍、11月で10.15倍、12月で8.79倍、四半期累計では9.63倍となった。

企業のDX推進の動きが依然として強まっており、特に生成AIを活用した対話型AIチャットサービスや音声予約システムなどの案件が増加している。

出典元:ギークス株式会社

本四半期の累計案件数は前年度同時期と比較して102%増加、案件を探すフリーランスは前年比116%増加している。

特に、Webサービスやアプリの開発を担うエンジニアの需要が高く、フロントエンド・バックエンド両方のスキルを持つ人材の単価が上昇傾向にある。また、技術力に加え、ビジネス的な視点やチーム内での柔軟なコミュニケーション能力が求められるケースが増えているという。

2025年1~3月のトレンド見込み

案件数は、年度末に向けた人材確保や新規プロジェクトの立ち上げが進むため、1~2月は横ばい、3月以降は増加する見込みだ。特にDX推進や生成AI活用に関連した案件が増えていくと予想されている。

一方出社回帰の流れが強まりつつあり、フルリモートワーク案件の減少が見込まれる。企業側は出社可否を重要視する傾向が強まっており、フリーランス側は自身の望む働き方を実現するためには、市場価値の向上や積極的な営業活動が求められる状況になっていくと指摘されている。

ITフリーランス市場は引き続き高い需要を維持しています。リモートワークの減少や企業の出社方針がフリーランス市場にどのような影響を与えていくのか、引き続き注目していく必要がありそうです!

【参考URL】ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」 ~四半期累計での案件倍率は9.63倍に~