Googleのシニアバイスプレジデント(上級副社長)兼人事担当であるLaszlo Bock氏の指揮のもと、Googleは文字通り革新的なHRアプローチをとってきました。
彼のユニークなアプローチによって、Googleは多くのランキングで働きやすい企業ナンバー1の地位を誇っています(GlassdoorやFortunesix,LinkedInの調査など)。
Googleで働きたい求職者が、1年で3百万人も志願してくるそうですが、実際に雇用されるのはその内たったの0.2%ほどだそうです。
Googleには無料の食事やお昼寝部屋があるなど、ユニークな制度があることは知っている人も多いと思いますが、人材管理においても多くのユニークな実践をしています。そのいくつかをご紹介します。
■Googleの驚くべき人材管理戦略
・データを重視
「直観ではなく、分析によって予測しなさい」というBock氏の言葉がGoogleのHRの方向性をよく表しています。
・人材管理の問題を研究するR&D(リサーチ&デイベロップメント)チーム
“People and Innovation Lab(=PiLab)”(人材革新研究所)を作り、従業員の幸福やマネージャー教育の仕方、などHRに関する様々な事を研究しています。
・「自分よりも賢い人材を雇用する」という姿勢
Bock氏は「どれだけ時間がかかってもいいから、自分より賢いと思う人材を採用しなさい」といいます。トップ企業であり続けるためには、どの職種にも類まれなる才能を持った人が必要ということだそうです。
・DNA研究の結果を用いた人材管理戦略
前述のPiLabのDNAからアプローチした従業員の幸福の追求の研究は、Googleのユニークなアプローチの一つです。よりよいリーダーを生み出したり、従業員に長く働いてもらうために行われたこの研究によって、「感謝することと表現すること」が幸福な状態を保つための1番いい方法であることを見出しました。従業員の幸福を追求することで、従業員自身の生産性や革新性を生み出し、能力のある従業員を維持できているのです。
・採用候補者への情報提供
Bock氏は求職者に対しても情報提供を惜しみません。良い履歴書の書き方や、面接の仕方、どうしたら大企業に入れるかなどのBock氏自身が持つ知識を提供しています。
Using any set of assessment criteria, Laszlo Bock of Google has been in the vanguard in creating revolutionary change in the profession of HR to the point where he has earned the title of “HR professional of the decade.”
参考:ere.net
http://www.ere.net/2015/03/30/revealing-the-hr-professional-of-the-decade-laszlo-bock-of-google/