マイナビ看護師が看護の労働実態調査「看護師白書」を発表

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)が運営する看護師転職支援サービス『マイナビ看護師』は、『看護師白書2019年度版』の調査結果を発表しました。

月40時間未満が全体の9割強を占める一方、上限規制を超える職場も

現在の1ヶ月間の時間外労働時間を尋ねたところ、「5時間未満(25.9%)」が最も多く、「5~10時間未満(18.6%)」、「10~20時間未満(18.3%)」が続き、40時間未満が全体の91.7%を占めた。一方、50時間以上という回答も4.0%あり、時間外労働の上限規制である原則月45時間※を超えている職場もあった。

※これまで大臣告示にとどまっていた時間外労働の上限が、2019年4月1日より罰則付きで法律に規定。中小企業への適用は1年間猶予。

約半数が「十分な看護の提供ができていない」と感じている

現在の職場で、患者に十分な看護が提供できていると感じるか尋ねたところ、「できている」「どちらかといえばできている」と回答したのは全体の54.3%。一方、「どちらかといえばできていない」「できていない」と回答したのは45.8%。できていないと回答した人の理由としては、「看護職員数が足りない」「看護以外の業務が多い」という回答が多い結果となった。

転職活動では労働条件を最も重視、次いで人間関係という結果に

転職活動で応募を決める際に重視する条件について尋ねたところ、「給与条件(年収・月収・手当・賞与など)(85.3%)」が最も多く、次いで「休日・休暇(75.7%)」、「勤務時間・勤務体系(交替制度・オンコール回数など)(71.7%)」「勤務地・通勤距離(71.7%)」、「職場の雰囲気・人間関係(67.6%)」と続いた。

応募を決める際に重視する条件としては、「労働条件」「職場環境」「人間関係」「仕事内容」の4つの視点があり、なかでも労働条件、次いで人間関係を重視していることがわかる。

マイナビ看護師『看護師白書2019年度版』概要

○調査方法/インターネット調査
○調査時期/2018年10月31日(水)~2019年3月31日(日)
○調査対象/『マイナビ看護師』登録会員
○有効回答数/1,567人
※調査結果の数字は小数第二位を四捨五入しています。

詳細な調査結果はコチラからご確認いただけます。
※全調査結果は『メディカルサポネット』への会員登録(無料)後のダウンロードとなります。

【参照URL】看護師転職支援サービス『マイナビ看護師』、看護の労働実態調査『看護師白書』を初めて発表