コロナ禍での上司と部下の1対1の対話テーマ、1位は「業務の進捗や進め方について一緒に考えてほしい」10.3% カケアイ調査

株式会社KAKEAIはマネジメント支援AIクラウドシステム「カケアイ」を開発・運営している。同サービス内では事前に部下が対話の「トピック」と「上司に求める対応」を選択し、面談後に「対話により『すっきり』した度合い」を入力する。

今回同社は新型コロナウイルスの影響が懸念され始めた3月18日から緊急事態宣言解除の5月31日までの期間中に同サービスに蓄積された1,593回の上司部下の1対1の対話(面談・1on1等含む)の内容を解析、結果を公表した。

上司と部下の1対1の対話テーマ1位は「『業務の進捗や進め方』について『一緒に考えてほしい』」10.3%

新型コロナウイルスの感染拡大から緊急事態宣言が解除されるまでの期間の対話トピックは、「業務や進捗の進め方について一緒に考えてほしい」が全体の10.3%を占めた。「業務の進捗や進め方」のトピック単体で見ると全体の36.7%を占め、これらはテレワークやリモートワークが急速に導入されたことに対する部下の困惑や不安を表すものと捉えられる。

上司が最も部下の期待に応えられていないテーマ1位は「『今後のキャリア』について『話を聞いて欲しい』」

同期間内で上司が部下の期待に最も応えられていないテーマは「『今後のキャリア』について『話を聞いて欲しい』」だった。「話を聞いて欲しい」については、「今後のキャリア」というトピックに限らず上司が部下から求められた対応の中で最も期待に応えられていないことも確認されている。新型コロナウイルスの影響以外の根本的理由もあるにせよ、オンラインシステム等を用いた非対面コミュニケーションにおける意思疎通の難しさが関係しているのではないだろうか。

また、同社はテレワークやリモートワークにおけるこれらの課題を踏まえ、現場管理職や組織全体でよりスピーディーに部下への関わり方を調整・改善できる機能を追加した。追加機能は下記の通り。

それぞれの管理職が得意・不得意な「トピック×対応」を上司自身と組織にスピーディーにフィードバック

管理職自身が得意・不得意な「トピック×対応」の順位表示

調査概要

解析元データ
「カケアイ」にて実施された上司部下の1対1の対話(面談・1on1等含む)1,593回の内容

期間
2020年3月18日~2020年5月31日

部下に事前選択してもらった「トピック」
業務の進捗や進め方
人間関係
スキルや力の向上
心身の状態
今後のキャリア
プライベート
会社や部署の方針

上記「トピック」とセットで、部下に事前選択してもらった「上司に求める対応」
具体的なアドバイスがほしい
一緒に考えて欲しい
話をきいて欲しい
意見を聞きたい
報告したい

面談後に部下がクリックした「対話により『すっきり』した度合い」
0〜5段階

【参考URL】マネジメント支援AIクラウドシステムを開発する株式会社KAKEAI、コロナ禍のテレワーク・リモートワークにおける「上司部下の対話」の解析結果を公表。