新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各企業でテレワークが普及している。テレワークの導入により、ビジネスチャットツールを利用することが増え文章でのコミュニケーションが増加した。いかに相手に伝わる文章を書けるかが、非対面でも円滑なコミュニケーションを図るために重要となっている。
公益財団法人日本漢字能力検定協会は2020年7月1日(水)より、社員の文章力を育成するオンライン研修ツール「論理的文章力トレーニング for Business」の提供を開始する。概要は以下の通り。
名称:論理的文章力トレーニング for Business
コンセプト:ビジネスシーンで必要とされる実務的な文章力のアセスメントツール
発売日:2020年7月1日(水)
料金:5,000円(税込/各講座1回あたり)
実施期間:最長30日
結果通知:約2週間後に専用ページで公開(PDF出力可能)
申込人数:1名~
申込方法:企業申込専用URLよりログイン
申込期限:実施日の3営業日前
同社はサービス提供に先駆け、全国の人事部人材育成担当者550名を対象に企業における文章力の課題に関する意識調査を実施した。結果は下記の通り。
「ビジネスにおいて文章力が必要である」という回答をした人の割合は96.4%であった。理由としては生産性向上のためが最も多く、「業務を効率化するためには文章力が重要だ」と考える人材育成担当者が多いことがうかがえる。
テレワーク導入にあたり、社内外でのコミュニケーションで不安や課題に感じていることについて調査したところ、「情報伝達や意思決定の遅れ」60.2%、続いて「メールや文章等による社員同士のミス・コミュニケーション」54.0%と、非対面だからこそ生じる時間的なコストやコミュニケーションのズレを懸念していることが分かった。
実際のトラブル発生頻度について、「頻度が週1回以上ある」という回答の割合が最も高かったのは「部署間・事業所間での情報共有」で、その割合は79.3%だった。テレワークをスムーズに行うには文面での円滑なコミュニケーションが重要なことが分かる。
実際に社員の文章力を高める研修を実施している企業は26.7%。冒頭の「あなたはビジネスにおいて文章力は必要だと思いますか?」という質問では96.4%が「必要」と答えるなど、ビジネスにおいて文章力が重要だと認識されているものの、実際に文章力を高める研修はほとんど行われていないことがわかった。
調査期間:2020年1月28日(火)~2020年1月30日(木)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の人事部人材育成担当者(550名)