60万件以上の求人票データを分析しデータサイエンティストの採用要件を可視化、アスタミューゼ株式会社調査

アスタミューゼ株式会社は同社の運営する理系プロフェッショナルの採用を行う「転職ナビ」内の約400サイトおよび「SCOPE」に掲載されている約60万件の求人データから、最も採用要件の定義が難しいとされる職種の一つ「データサイエンティスト」の採用要件を可視化した。調査内容は下記の通り。

データサイエンティストの平均年収は下限446.3万円、上限844.7万円

データサイエンティストの求人票における年収の下限は平均466.3万円であることが分かった。特に割合が高いのは、400万円~450万円の29.7%、500万円~550万円の19.8%であった。国税庁が発表する日本の平均年収429.6万円と比較するとそれを上回る結果となった。

年収の上限の平均は844.7万円であり、年収1000万円が最も大きなボリュームゾーンで24.8%であった。また800万円以上の割合が67.3%と、スキルや経験によって年収はかなり高くなるようだ。

データサイエンティストの募集職種は多岐にわたる

データサイエンティストの募集職種は「インターネット・広告・メディア」「コンサルティング・リサーチ」「IT・通信」「機械・電気」が10%を超えており、デジタルマーケティングの業種が占めていることが分かった。さらに昨今話題の多いFinTechの「金融」から「素材・化学・食品」「医薬品・医療機器」「建設・プラント・不動産」「小売」といったマーケティングや広告関連ではない他分野からの採用も増加している。

データサイエンティストの必要条件として最も多いスキルは「SQL」34.3%

必要条件として頻出する単語を抽出し、5%以上のものを抜粋した結果、上位は「SQL」34.3%、「英語」30.5%、「Python」23.8%、「機械学習・深層学習・AI」21.9%、「R」21.0%であった。「Exce」lや「Access」などの基本的なデータ分析スキルは大前提で「SQL」がほぼ必須であることがわかった。また、プログラミング言語は「Python」が中心で、「機械学習・深層学習・AI」のスキルも重要視される。さらに「プロジェクトマネジメント」が6.7%と、一部では組織やプロジェクトを統率できる能力も必要としていることが分かった。

結果詳細はコチラ

調査概要

調査実施期間:2019年2月1日~2020年1月31日

【参考URL】60万件の求人票データから紐解く「データサイエンティスト」の実態。 平均年収、必要条件(技術・スキル)、業種・業界から分かる採用要件とは?