複数の店舗で就業してもらう「エリア採用」の効果について40%以上の企業が「応募者が増える」「定着率が上がる」と回答、ディップ調査

ディップ株式会社のディップ総合研究所は、アルバイト・パート採用をする企業の採用担当者とアルバイト・パートとして就業している全国の16~69歳の男女を対象に、「エリア採用に関する実態調査」を実施した。

エリア採用とは

勤務地を一定のエリアに限定した上で、特定の店舗ではなく複数店舗での就業を前提とした採用。求職者は企業が指定した店舗で就業する。

今回の調査結果は以下の通り。

エリア採用を導入している企業の8割以上が「継続に積極的」と高い意向

今後の採用について、「エリア採用」の導入を継続していきたいかを尋ねたところ、「継続にとても積極的である」47.7%、「継続にやや積極的である」35.9%と、実に83.6%の人がエリア採用に積極的であることがわかった。

今後の採用において、「エリア採用」の導入を継続していきたいですか。継続意向とその度合いについて教えてください。(単一回答)

エリア採用の効果として「募集時に早く応募者が集まるようになる」「定着率が上がる」

通常のアルバイト・パート採用とエリア採用を比較したときの効果に関して、「募集時に早く応募者が集まるようになる」「応募者が増える」など、応募スピードの向上や応募数の増加を見込むことがわかった。

「通常のアルバイト・パート採用」と「エリア採用」を比較した際の、「エリア採用」の効果を5段階で選択してください。(複数回答)

また、エリア採用をしたメリットとして「柔軟な働き方が従業員に浸透する」「定着率が上がる」などの声が上がり、88.1%の採用担当者がエリア採用後に「よかった」と感じている。

エリア採用」をして、応募・採用など直接的な効果以外で、よかったと感じる項目を教えてください。(複数回答)

結果詳細はコチラ

今回の調査結果に対し、同社は「新しい人材を募集するだけでなく、人材を店舗間で循環させるという『エリア採用』は、人材不足を改善する有効な方法の1つになるかもしれません」と分析している。

調査概要

調査設計・分析:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 太田瑠美子氏
調査名:ディップ総合研究所「エリア採用に関する実態調査」

・アルバイト・パート採用企業
調査手法:インターネット調査(楽天インサイトモニター利用)
調査対象:アルバイト・パートを採用している企業の採用担当者(人事/エリアマネージャー・SV職/店長・拠点長・施設長・ホーム長・所長)
調査実施時期:2019年12月27日(金)~2020年2月4日(火)
有効回収数:1,976サンプル

・アルバイト・パート就業者
調査手法:インターネット調査(GMOリサーチモニター利用)
調査対象:アルバイト・パートとして就業している47都道府県内に在住の16~69歳の男女
調査実施時期:2019年12月26日(木)~2020年1月10日(金)
有効回収数:3,832サンプル

【参考URL】― 企業の採用担当者 約2,000人アンケート ―複数店舗での就業を前提とした”アルバイト・パート”の『エリア採用』 導入企業の8割以上が継続に積極的