エンジニア採用とエンジニア組織づくりを推進するFindy株式会社が7.7億円の資金調達を実施

日本経済における重要な課題の1つであるDX推進。上場企業を対象とした調査では約60%がデジタル技術の普及による自社の優位性や競争力の低下を懸念する一方で、すでに成果が出ているDXの取り組みは3割未満に留まっている。理由として、DXを担うエンジニア人材不足等が挙げられる。加えてWithコロナ時代ではあらゆる産業においてデジタル化を求められており、7割超の企業がIT戦略の推進を加速するなど、デジタルを活用した企業変革の必要性に直面している企業も多い。

ファインディ株式会社は、グローバル・ブレイン(既存投資家)をリード投資家とし、ユナイテッド、SMBCベンチャーキャピタル、KDDI(KDDI Open Innovation Fund 3号)、JA三井リース、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND(博報堂DYベンチャーズ)、みずほキャピタルを引受先とする第三者割当増資と融資を合わせ、総額7.7億円の資金調達を実施した。今回調達した資金でプロダクト開発やマーケティング、営業活動をさらに加速し、新規株主となる各業界をリードする事業会社・CVCとの協業も視野に入れて事業拡大を図る。

同社は2017年5月より「Findy転職」、2018年2月より「Findy Freelance」を提供開始。2020年4月からエンジニア組織の生産性自動診断・生産性向上サービス「Findy Teams」β版を提供している。

今回の資金調達について、ユナイテッド株式会社 執行役員 投資事業本部長 榎本氏は「IT人材の需要拡大、及びそれに伴うIT人材採用市場の継続的な成長が期待されるなか、Findy社のプロダクトは今後のIT市場の一層の成長に不可欠な事業と考えております。(中略)出資後は、当社DXプラットフォーム事業においてオンラインプログラミング教育事業を手掛けるキラメックス社との事業連携の実現を含め、積極的にFindy社の企業価値向上に寄与させていただきたい意向です」とコメントしている。

DX推進において、IT・Webエンジニアの適材適所でのリソース供給が不可欠だ。今回の資金調達により、「あらゆる産業において、テクノロジードリブンな事業成長を増やす」という同社のビジョン実現に向け前進することを期待したい。

【参考URL】エンジニア採用とエンジニア組織づくりを推進する「Findy」が7.7億円を調達 〜 大企業・ベンチャーのDX・プロダクト開発を独自のアルゴリズムを用いて強力に支援