「やりたいことを仕事にできる」転職活動者の56.3%が最も重視、株式会社リクルート調査

株式会社リクルートは全国の転職活動者を対象に、コロナ禍における転職活動についてのアンケート調査を実施した。調査結果は以下の通り。

新型コロナウイルスが転職活動のきっかけになった人は63.5%

転職活動中の人に、転職活動をはじめたきっかけと新型コロナウイルスの関係について尋ねたところ、63.5%の人が「新型コロナウイルスが転職活動のきっかけになっている」と回答している。その中でも特に多かった理由は「新型コロナの環境下での、会社の戦略や方向性に不安を感じた」で35.1%であった。

「やりたいことを仕事にできる」を最も重視 56.3%

企業に応募する際に最も重視している点について尋ねたところ、「やりたいことを仕事にできる」と回答した人が56.3%で唯一半数を超える結果となった。次いで「将来的に年収が上がる見込みがある」49.3%、「給料水準が高い」47.1%と収入面に関する項目が続いた。コロナ禍により、転職活動者は自分自身のキャリアや仕事を見つめ直しているようだ。

今回の結果について、同社HR統括編集長の藤井薫氏は「今後、キャリア・オーナーシップ、ライフ・オーナーシップに目覚めだした働く個人が重視するのは、自分にあった暮らしの中で、仕事の意味と中長期の成長と会社の在り方を重ね合わせる生き方です。働く個人の志向の変化に、企業はどこまで適応できるか? 企業の在り方改革が人材求心力に直結する時代が静かに始まっています」とコメントしている。

調査概要

実施期間:2021年3月23日(火)~26日(金)
調査対象:20歳~59歳の正社員で、調査時点で転職活動中の人
回答者数:1,040名
調査方式:インターネット調査

【参考URL】コロナ禍での転職活動者動向 新型コロナウイルスの影響を受けた人は63.5% 仕事選びは「やりたいことを仕事にできる」を最も重視 転職活動者の意識・動向調査(2021)調査結果