株式会社マイナビは、「マイナビ 2022年卒大学生就職意識調査」を発表した。結果は以下の通り。
2022年卒学生に就職観について尋ねたところ、「楽しく働きたい」が最多で34.8%だった。前年からの変化が最も大きいのは「人のためになる仕事をしたい」で15.2%だった。新型コロナウイルスの流行前である2020年卒と2022年卒を比較すると、「楽しく働きたい」は2020年卒に比べ3.8pt減少し、「人のためになる仕事をしたい」は3.1pt増加している。コロナ禍は学生の「就活観」に少なからず影響を及ぼしていることが分かる。
学生にどのような企業を選びたいか尋ねたところ、「安定している会社」と回答した学生が42.8%と最多で、本設問の調査が開始された2001年卒以降で最も高い割合になった。一方で「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」と回答した学生が34.6%、「給料のよい会社」と回答した学生が17.5%でいずれも前年と比べて減少している。新型コロナウイルスの影響による不透明な経済情勢を反映して、少しでも安定した未来を見通したいという思いがうかがえる。
行きたくない会社はどのような会社か尋ねたところ、「ノルマのきつそうな会社」が最多で35.8%、次いで「暗い雰囲気の会社」で28.9%であった。上位2項目は数年変わっていない一方で、2022年卒で増加したのは「転勤の多い会社」で前年から2.2pt増加して24.9%だった。コロナ禍でリモートワークなど働く場所を自分で選択するような価値観が学生にも浸透しているようだ。
「マイナビ 2022年卒大学生就職意識調査」
調査期間:2020年12月1日(火)~2021年3月20日(土)
調査方法:WEB入力フォームによる回収
調査対象:2022年卒業予定の全国の大学4年生および大学院2年生
有効回答数:41,731名
【参考URL】「マイナビ 2022年卒大学生就職意識調査」を発表 企業選択のポイントは「安定している」が42.8%。コロナ禍の影響か、2001年卒以降過去最高に