3月のITフリーランス案件倍率は6.57倍、ギークス株式会社レポート

ギークス株式会社は、案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめた、ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。詳細は以下の通り。

2021年3月の案件倍率は6.57倍

2021年1~3月の案件倍率は、1月は8.22倍、2月は6.26倍、3月は6.57倍と推移した。3月は案件数が大幅に増加。前月比135.7%の案件数となり、2020年1月~2021年3月の中で最も案件数が多くなった。

案件数が増加している要因として、多くの企業でリモートワークが導入されてから1年ほど経過し、各社円滑に業務を行うため業務分担が見直され、業務を切り出しやすくなったことが挙げられる。ITフリーランスに依頼したい業務が明確になった結果、案件数が伸びていると考えられる。

4~6月はITフリーランス増加

3月末でプロジェクトがひと段落して次の案件を探す人や、新年度からITフリーランスに挑戦する人が多くなるため、4~6月は案件を探すITフリーランスの数は増加する見込みだ。

案件に関しては、「JavaScript」のスキルを持つITフリーランスのニーズが今後さらに伸びていくことが予想される。「JavaScript」は一般的にフロントエンドで使われる開発言語とされているが、ライブラリやフレームワークが豊富でサーバーサイドの開発にも利用の幅が広がっているため需要が高まっている。

また、各社この1年間は従業員がリモートワークを行うために必要な環境作りに注力してきたが、次のステップとして「リモートワークでの業務効率化」に注力する企業が増え、社内のインフラ強化に携わる案件が増えることも予想される。

フリーランスの案件数増加につれ、引き続きITフリーランスの需要が高くなりそうだ。

【参考URL】ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」 ~2021年3月の案件数が過去1年間で最大に、案件倍率は6.57倍~