3月1日、2017年度の新卒採用媒体がいよいよオープンしました。
初任給は、就活生はもちろん、企業や業種の景気動向の指標にもなるため、みなさんが気になるところではないでしょうか。 今回は、マイナビ2017、リクナビ2017の2媒体を調査し、2017年採用の新卒初任給ランキングをお届けします。
調査対象媒体:マイナビ2017、リクナビ2017(50音順)
調査対象データ: 2017年3月17日時点の求人データ 39,253件
集計条件: 初任給・給与の項目に月給もしくは年俸の記載のあるデータ
年俸記載の場合は14分割した値を月給金額として換算。金額が範囲記載の場合は下限値を採用。」など。
1位は50万円!6社がランクイン
企業別に初任給ランキングを出してみると、1位は初任給50万円の企業が6社並びました。(表には50音順で表示してあります。)
そのうち営業職を募集している日本商業開発株式会社以外は、薬剤師か歯科医師の募集となり、興味深い結果となりました。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の平均年収は533万円、歯科医師の平均年収は734万 円(37.3歳)となっており、 20代前半の新卒で50万円という給与はトップクラスで高いことがわかります。
また、表にはありませんが採用人数を各社見てみると、ウエルシア薬局株式会社以外は、10人未満の募集というのも特徴的でした。 小規模な薬局などでも、薬剤師の採用が困難になっている状況が読み取れます。
ウエルシア薬局株式会社は従業員数5,000人以上の大企業で、新卒の募集人数も多く、例年200人以上を採用しています。ドラッグストアの最大手格のウエルシアホールディングスは、調剤薬局を併設している店舗が多く、薬剤師の確保に積極的な点が伺えます。
ランクインしている企業を業種・職種別に見ると、その約半数が医療系・調剤薬局(薬剤師)と、他業種に比べて割合が高いことがわかります。
その次にコンサル系会社の営業や、コンサルタントの募集が多くなっています。
コンサル系のなかでも初任給トップのAscent Business Consulting株式会社は、2012年創立のベンチャー企業です。従業員数20名程度という規模ながら、新卒の初任給が428,000円とは高額です。優秀な学生を少数精鋭で採用する姿勢が伺われます。
いかがでしたでしょうか?景気指標にもなる初任給ですが、景気動向以外にも、職種、業種、地域、学歴区分など様々な要因が影響します。 初任給は気になるものの、それだけでなく入社後どのように賃金がアップするかも大事なポイントですね。
HRogでも、引き続き、新卒採用の動向に注目していきたいと思います。