【22卒採用#01】22卒ナビサイト・求人件数速報

カオス極める2022年新卒採用、企業のサービス利用動向を徹底分析

現在、新卒採用における採用手法は大きな広がりを見せています。従来のナビサイトのみにとどまらず、ダイレクトリクルーティングやインターンシップ、SNS採用、求人検索エンジンなど、企業・学生ともに選択肢が多様化しています。本特集では新卒採用サービスを提供する各社に話を聞き、新卒マーケットの今とこれからのトレンドを紐解きます。

2021年2月15日、2大新卒ナビサイトのマイナビ・リクナビがオープンしました。例年グランドオープンは3月1日でしたが、オープン日当日にアクセスが集中し接続できないなどのトラブルが発生していたため、今回から二週間前倒しでのオープン(※)へと変更したようです。

※企業エントリー受付は例年通り3月1日から。

また昨年はオンライン採用の一般化やリクナビダイレクトの終了が発表されるなど、様々な変化がありました。今回は22卒ナビサイトの求人件数が昨年と比較しどのように変化しているのかをお伝えします。

リクナビダイレクトとは

株式会社リクルートキャリアが運営する新卒・既卒向けのダイレクトリクルーティングサービス。掲載求人は中小企業が多い。2021年3月31日にサービス終了予定。

参考記事:中小企業向け新卒・既卒採用サービス『リクナビダイレクト』終了のお知らせ

2021卒の新卒ナビサイトの利用状況は?

22卒ナビサイトの求人件数を見ていく前に、まずは20卒採用から21卒採用にかけて、新卒3大ナビサイトの利用状況がどのように変化したかおさらいしましょう。

2020年3月、ナビサイトオープン時点でのリクナビ2021の掲載件数は24,562件。前年と比較すると掲載件数は-6,993件の減少(前年比78%)となりました。昨年のリクナビ問題の影響を受けてか、大きく前年比割れを起こしている状況がうかがえます。一方、マイナビ2021は掲載件数25,890件(前年比108%)と件数を伸ばしていました。

また2大サイト合計の求人件数は50,452件(前年比91%)となりました。逆求人系の就活サービスやマッチングイベントなど、大手ナビサイトに掲載する以外の採用手法が多様化している背景もあり、ナビサイトの利用件数は微減していることが分かりました。

20卒・21卒ナビサイト比較 調査概要

調査対象媒体 :「リクナビ2020/2021」「マイナビ2020/2021」
調査対象期間 :2019年3月6日、2020年3月2日
※本調査では各年の3月第一月曜日時点で掲載されていた求人を収集・集計しています。

では、22卒の掲載件数はどのような変化が起こっているのでしょうか?

リクナビが件数6割減、マイナビでも2割減

HRogリストのデータを元に作成
21卒・22卒ナビサイト比較 調査概要

調査対象媒体 :「リクナビ2021/2022」「マイナビ2021/2022」
調査対象期間 :2020年3月2日、2021年2月16日

リクナビ2022の2月オープン時点での掲載件数は9,436件。なんと昨年から15,126件の大幅減少となりました。リクナビダイレクト終了のインパクトが件数に大きく影響していることが分かります。

またマイナビ2022の2月オープン時点での掲載件数は20,954件。3月のオープン時と比較すると2割減と、リクナビより減少幅は少ないものの、こちらも件数が減少していることが分かりました。

2021年2月時点の件数のため、3月1日からの採用情報解禁がおこなわれる頃には、掲載も出そろってくるかもしれません。HRogでは引き続きデータの観点から企業の新卒ナビサイト利用状況をウォッチしていきたいと思います。