【HR Tech特集】フリーランス活用をスケールさせていくうえで企業が抱える3つの課題

HR Techの正体にせまる!今話題のHR Techサービス特集

ここ数年ですっかりなじみの言葉となりつつあるHR Tech。「言葉は知っているけれど、その本質は今いち、よく分かっていない…」「日々登場し続けるさまざまなサービスを把握するのは一苦労…」 この記事ではそんな人に向けて、今話題のHR Techサービスを掘り下げてご紹介します!

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エン・ジャパン株式会社
新規事業開発室
高澤 真之介氏

(写真右)たかさわ・しんのすけ/大学在学中にFintech系スタートアップに就労。大学卒業後、外資系IT企業へ新卒入社。2017年10月にエン・ジャパン株式会社に入社し、2018年1月に『pasture』をリリース。事業ディレクターを務める。

エン・ジャパン株式会社
新規事業開発室
三好 博輝氏

(写真左)みよし・ひろき/ISP、Webサービス運営企業、通信会社にてWebサービス/メディアの運営、立ち上げなどに携わる。2017年4月にエン・ジャパン株式会社に入社し、pastureのプロダクトマネージャーを務める。

企業は自社の事業をフリーランスと上手に共創することでより成長を加速する事ができる。フリーランスといかに事業を共創できるかが、今後の企業の成長のカギである。ただし、フリーランスは仕事をするうえで4つの悩みを抱えており、企業側は一緒に仕事をしていく上で対等な関係で仕事を行っていく必要があるのだ。

今回は、企業側の目線でフリーランスと仕事をする上で生じる課題について、フリーランスへの発注、タスク管理、請求、タレントマネジメント機能をワンストップで提供するフリーランスマネジメントシステム『pasture』を提供する高澤氏、三好氏のお二方にインタビューを行った。

「企業がフリーランスと仕事をしていく上で、発生する課題は大きく3つあります。1つ目に、請求や進捗業務における管理コストの増加。2つ目にフリーランスのタレントマネジメントの課題、最後に発注や請求におけるリスク管理です」と髙澤氏は話す。

企業が抱える課題①事務処理コストの増加

一般的な企業と取引する場合と比べて、フリーランスの方に仕事を依頼すると事務処理コストが増加するというのだ。一体どういうことだろうか。引き続き、高澤氏に聞いた。

「企業対企業の取引だと、基本的には経理部署もしくは経理処理を行う担当者がいるため、月末になれば請求、検収、経理処理という一連のサイクルが回るようになっています。一方で、フリーランスの場合は企業の経理が行うことを自身で行う必要があります」

フリーランスは多くの場合、複数の仕事を並行で抱えており、隙間時間で仕事を行っているため、請求がルーチン化されていないケースが多いのだ。

「その月に行った仕事の内容を確認し請求書の内容を確定させることと、請求書を発行してもらい回収するという2点において対企業よりもコミュニケーションコストが多くかかる傾向にあります。多くの企業において、月末になると企業担当者の方がメールないしはチャットで通知するも返事がない。さらに催促を行い、内容の確認やり取りに時間をかけているというのが現状です」

請求のタイミングでお互い憂鬱な気持ちになっている方も多いのではないだろうか。

企業が抱える課題②リスク管理

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企業がフリーランスと仕事をしていく上で、発生する課題の2点目はリスク管理だ。「リスク管理という観点では、コンプライアンスと情報漏洩の観点があります」と高澤氏は続ける。

「コンプライアンスの観点では、認識しておかねばならないのは下請法です。下請法に関する運用基準は2016年12月に見直され、以前よりも遵守が求められるものになってきています。」

下請法とは

下請代金支払遅延等防止法。親事業者による下請事業者に対する優越的地位の濫用行為を取り締まるもの(公正取引委員会中小企業庁 HPより)

運用基準があるものの、一方で違反事案が中々無くならない現状があるのだという。

「こうした中で、企業はさらに下請法の遵守を徹底する必要があります。下請法では、親事業主には書面交付義務、支払期限を定める義務が定められています。一方で、これまでの商習慣的に一部の業界では口約束で発注などが行われるケースもあるなど、徹底できていない企業もあるのが現状です」

今後フリーランスを活用する企業が増えてくると、ますますこうしたコンプライアンスに関する問題が浮上してきそうだ。

「リスク管理の観点では、企業の情報流出に懸念があります。特にクラウドストレージなどを利用する企業では、そのアクセス権限を一部、フリーランスの方に付与し一緒に仕事するというケースも多いようです。こういった運用方法ですと設定を誤ってしまった際に、深刻な情報漏洩の事故が起こる懸念があります」

フリーランス活用に向けて企業は正しいリスク管理を行う必要があるということだ。

企業が抱える課題③タレントマネジメント

続いて、3点目の課題であるフリーランスのタレントマネジメントについて、三好氏に話を聞いた。

「フリーランスのタレントマネジメントとは、フリーランスのスキルや能力、過去の実績や評価が形式知化されておらず、一緒に仕事をした担当者の頭の中にしか入っていないというケースが非常に多いということです」

エンジニアであれば、言語や開発規模などある程度定量的な指標が持たれているケースが多いが、ライターや編集、デザイナーの場合、可視化されているケースは稀であるようだ。

「タレントマネジメントができていない状態だと、特定のスキルを要する業務が緊急で発生した際に、この業務は誰に依頼したらいいのか分からない状況になってしまいます。さらに業務を依頼していた担当者が異動した際にフリーランスとのパイプがなくなり、本来任せるべき人に依頼できないという深刻な状況に陥りやすくなります」

こうした危機感から、独自の評価システムを持ってタレントマネジメントする企業もあるようだ。ただ、そのほとんどが複数項目を定め、担当者が属人的に点数をつけ評価するという方法で行われているというのだ。

「実際の納品物や、やりとり、発注総額と言った事実ベースのデータが一緒にまとまっていないと適切な評価とは言えません。そこまでのシステムを1から作ることも難しいので、フリーランスのタレントマネジメントの分野には課題が多いと言えます」

フリーランスが活躍できる環境を作るために

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企業がフリーランスと仕事をしていく上で抱える3つの課題は『pasture』でどのように解決できるのだろうか。

「pastureは一言でいうと、『どなたでも、簡単に、これ一つで、フリーランスと企業の方の仕事を効率化できるクラウドサービス』です。このサービスを使うことで、下請法に準じたフローで発注やタスク管理、請求ができ、管理業務を4分の1程度に効率化できます。またフリーランスの方の発注履歴やスキル、業務評価などを集約でき、タレントマネジメントとしても活用可能です」

「ここまでにお話しした、企業及びフリーランスの方々の課題を解決し、よりフリーランスと企業の方が本来やるべきことに対してパワーをさけるようになること、またこのサービス上でのコミュニケーションをきっかけにし、新たなコラボレーションが生まれていくことを期待しています」

既にトライアル導入する企業も増えてきているという。

「おかげさまでリリース後1ヶ月で多くのお問い合わせを頂き、様々な企業にトライアルいただいています。ライターの方を抱えるメディア関連の企業や、デザイン・開発業務を行う企業、翻訳や調査を行う企業まで幅広くご活用いただいています」

多くのフリーランスの方とやりとりしていないと活用できないのではないかと疑問を持たれた方もいるのではないだろうか。意外かもしれないが、3名程度の少数のフリーランスに発注している企業にも導入は進んでいるのである。

「ここまでは、タスクと請求書の作成と管理、フリーランスの方のタレントマネジメントという基本機能を揃えることに注力をしてきました。今後は、周辺領域のプロダクトとの連携や基本機能の深化、サービスの改善を行い、フリーランスと企業が仕事を行う際に、本サービスでタスクと請求の全体が網羅でき、かつそこから新しい仕事が生み出せるようなサービスにしていきたいと考えています」

ここまで企業とフリーランスが一緒に仕事をする上で、フリーランスと企業、双方が陥りがちな課題を聞いてきた。企業がフリーランスを上手に活用し、事業の成長を加速させることができるかどうかは、企業がフリーランスといかにコラボレーションが生まれる環境を作り出せるかにかかっているといえる。

フリーランスとの事業の共創を考えている方は、まず良いチームを作るための環境づくりから考えてみてはどうだろうか。

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(HRog編集部)