21卒社員の43.5%が「入社前後のギャップを感じた」、株式会社ライボ調査

21卒の学生は、就活が本格的に始まったタイミングと新型コロナウイルスが感染拡大し始めたタイミングが重なり、学生・企業ともに慣れない中でオンラインでの就活を余儀なくされた。オンラインではオフラインよりも雰囲気が伝わりにくいなどの課題もあったため、21卒社員が入社して半年が経った今、入社前の理想と現実の違いを感じる「リアリティ・ショック」が起きていないか懸念する企業も多い。

これを受けて、株式会社ライボは同社が運営する「Job総研」において、2021年4月に入社した社会人の男女を対象に「2021年新入社員実態調査」を実施した。

調査結果は以下の通り。

現在の勤務先に全体の68.8%が「満足」

現在の勤務先に対する満足度を尋ねたところ、「大変満足」と回答した人は30.6%、「やや満足」と回答した人は38.2%であった。合計で68.8%の人が「満足」と回答している。

また、希望企業へ就職できたか尋ねたところ、75.3%の人が「はい」と回答した。部署に関しても54.3%の人が「希望部署に配属された」と回答している。

勤務先の決め手は「業務内容」と「給与」が最多

勤務先の決定で重視したことを尋ねたところ、「業務内容」と「給与・昇格・昇給」がともに56.5%で最多となった。次いで「企業名・知名度」が43.5%、「福利厚生」が39.8%と続く。最も少なかったのは「勤務地・立地」で1%だった。リモートワークの普及により勤務地に縛られない仕事選びを行う人が増えたようだ。

入社前後にギャップを感じた点は「会社の雰囲気」「業務内容」が最多

入社前後でギャップがあったか尋ねたところ、43.5%の人が「ギャップを感じた」と回答した。ギャップを感じた点を尋ねたところ、「会社の雰囲気」と「業務内容」がともに32.4%で最多となった。次いで「給与・年収」が31.4%、「将来性」が21.6%と続く。

業務内容に関しては、企業選びの際に重視する人が多いにも関わらず、入社後にギャップを感じることが多いようだ。また会社の雰囲気については、オンライン採用では実際の雰囲気が伝わりにくくリアリティ・ショックに繋がっていると考えられる。採用動画や社員との座談会などによって、業務内容や会社の雰囲気を具体的にイメージしやすくする工夫が必要だろう。

詳細結果はコチラ

調査概要

調査対象者:全国 / 男女 / 20代
調査条件:2021年4月入社の社会人で20人~1000人以上規模の会社に所属している人
調査期間:2021年9月3日~2021年9月15日
サンプル数:186
調査方法:インターネット調査

【参考URL】Job総研による『2021年新入社員実態調査』を実施 コロナ就活経た21卒入社組 半年経過で7割が満足の声