厚生労働省が12月28日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2021年11月の有効求人倍率(季節調整値)は1.15倍と、前月と同じ水準だった。
11月の新規求人(原数値)は前年同月比で12.3%増。人手不足が続く製造業のほか、年末年始の繁忙期を迎える宿泊・飲食業などを中心に求人が増加した。また新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いていることもあり、求職者側でも仕事探しを再開する動きが見られた。
産業別に見ると、全ての産業で新規求人数の前年同月比がプラスとなった。製造業で38.0%増加したほか、宿泊業・飲食サービス業で23.3%、情報通信業で19.5%、教育・学習支援業で19.4%と大幅に増加した。
また、総務省が発表した10月の完全失業率(季節調整値)は2.8%。前月から0.1%悪化した。完全失業率の悪化は5月以来6か月ぶり。
【参考URL】一般職業紹介状況(令和3年11月分)について