Sansan株式会社は、同社が提供する名刺アプリ「Eight」に登録されているユーザーの名刺情報を元に、2021年の転職トレンドを調査した。同調査では、Eightに登録されている名刺の社名変更を「転職」と定義し、「離職数に対する入職数の割合」を算出して各業界の転職動向を分析した。
調査結果は以下の通り。
2019年から2021年にかけての離職数に対する入職数の割合を見ると、2020年に「人材業界」と「運輸・物流業界」において低下したが、いずれも2021年には2019年の水準まで回復している。
また、「コンサルティング業界」や「金融業界」においては2020年の低下も比較的小さく、2021年には2019年を上回る数値へと推移するなど好調だ。
「金融業界」「運輸・物流業界」「人材業界」「コンサルティング業界」の4つの業種について、それぞれどの業界からの入職が多いか分析したところ、いずれも「IT」からの入職が多いことが分かった。各業界でDXが推進される中、即戦力となるデジタル人材を求める動きが活発化しているようだ。
また、「金融業界」「人材業界」へは「コンサルティング業界」からの入職者も多かった。「コンサルティング業界」は人材が流動的であるか、もしくは「金融業界」「人材業界」との相性がいい可能性がある。
同社が提供するダイレクトリクルーティングサービス「Eight Career Design」においても、上記の4業界が積極的な採用活動を行っている傾向があるという。転職市場に関わる方は参考にしてみてはいかがだろうか。
調査対象期間:2019年1月1日~2021年12月31日
調査対象:調査対象期間内で転職のあったEightユーザー121,289人(対象の累計転職回数は142,345)
調査方法:Eightユーザーの登録名刺の履歴を、転職時期の分かるものに限定し、個人や企業が特定できないように匿名化した上で、Eightの利用規約で許諾を得ている範囲で使用・集計。
本調査では、Eightに登録されている名刺の社名変更を「転職」と定義。
【参考URL】転職市場において、コロナ禍の影響から回復傾向にあるのは「金融業界」「運輸・物流業界」「人材業界」「コンサルティング業界」