24卒学生5月中旬時点の内定保持率は83%、エン・ジャパン株式会社調査

近年、新卒採用における採用スケジュールの早期化が顕著になっている。政府が発表した「就職・採用活動に関する要請」によると、6月1日が採用選考活動の解禁日となっているが、24卒学生の5月中旬時点での内定状況はどうなのだろうか。

エン・ジャパン株式会社は、同社が運営する新卒学生向けスカウトサービス「iroots」において、2024年に卒業予定の大学生・大学院生を対象に「就活状況」についてアンケートを実施した。

調査結果は以下の通り。

5月中旬までに83.0%の学生が内定を取得するも、52.0%が就活を継続

5月中旬時点の内定数を尋ねたところ、「1~5社」が76.0%で最多であった。また「内定はまだない」と回答した人は17.0%で、83.0%の学生が5月中旬時点で内定を取得済みであることが分かった。

また、内定を保持している学生に内定承諾の状況を尋ねたところ、52.0%の学生が「すでに内定承諾をしているが就活を続けている」または「まだ内定承諾はしていない」と回答した。多くの学生が内定を取得した後も就職活動を継続していることが明らかになった。

内定承諾者の2人に1人が、 2022年9月までに接点のある企業に内定承諾

すでに内定承諾をした学生に、内定承諾した企業との最初の接触時期を尋ねたところ、53.3%が「2022年9月以前」と回答した。半数以上が3年の夏までに接点を持った企業に内定承諾をしていることが分かる。

また内定承諾の決め手を尋ねたところ、「事業内容が魅力的だから」が72.6%で最多であった。次いで「給料や待遇が魅力的だから」が59.9%、「キャリアの選択肢が広がる経験ができそうだから」が36.1%と続く。

本選考エントリー社数、46.5%が「10社以下」

本選考にエントリーした企業数を尋ねたところ、46.5%の学生が「10社以下」と回答した。24卒の学生は企業を厳選して応募する傾向にあることが分かった。

詳細結果はコチラ

今回の調査では、24卒学生の内定率は高く、就職活動の早期化が進んでいると分かった。また多くの学生が内定獲得後も就職活動を継続しているため、企業は内定後のアフターフォローを充実させ入社意向を上げることが重要となるだろう。

調査概要

調査方法 :インターネットによるアンケート
調査対象 :「iroots」を利用する2024年に卒業予定の大学生・大学院生
有効回答数:735名
調査期間 :2023年5月8日~2023年5月14日

【参考URL】24卒学生に聞いた「就活状況」調査2023―『iroots』ユーザーアンケート―