6月の有効求人倍率は1.30倍、前月から0.01ポイント低下

厚生労働省が8月1日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2023年6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.30倍と、前月より0.01ポイント低下した。

6月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると2.1%減。産業別に見ると、宿泊業・飲食サービス業で1.3%、医療・福祉で0.9%、学術研究・専門・技術サービスで0.8%増加した。一方、製造業で11.0%、建設業で7.2%、教育・学習支援業で2.6%の減少となった。

有効求人倍率は、2か月連続で前月を下回った。物価高騰により家計の負担が増したことで、中高年層を中心にこれまで職に就いていなかった人が就職活動を始めたり、兼業先を求めたりする動きが活発化し、求職者数が伸びた。一方で求人数が伸びなかったことから、有効求人倍率が下がったとみられる。

また、総務省が発表した6月の完全失業率(季節調整値)は2.5%。前月から0.1%改善した。

【参考URL】一般職業紹介状況(令和5年6月分)について