厚生労働省が12月1日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2023年10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.30倍と、前月から0.01ポイント上昇した。
10月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると1.8%減。産業別に見ると、学術研究・専門・技術サービス業で3.0%、宿泊業・飲食サービス業で2.2%、医療・福祉で1.3%増加した。一方、製造業で10.6%、建設業で6.2%、卸売業・小売業で3.0%の減少となった。
有効求人倍率が上昇したのは昨年12月以来10か月ぶり。これは、10月の求人数が前月比横ばいだった一方で、求職者数は減少したためである。製造業や建設業では原材料費や光熱費の高騰の煽りを受け引き続き求人を控える動きが続いており、今後も継続的に有効求人倍率が上昇していくかどうかは不透明だ。
また、総務省が発表した10月の完全失業率(季節調整値)は2.5%。前月から0.1ポイント改善した。
【参考URL】一般職業紹介状況(令和5年10月分)について