厚生労働省の中央最低賃金審議会は2024年7月24日、2024年度の最低賃金目安を全国平均で時給1054円にすると決定した。引き上げ額は去年の43円を超えた50円であり、過去最大の上がり幅となった。
最低賃金は全ての労働者に適用される時給の下限額であり、政府は2030年代半ばまでに全国平均を1500円とする目標を掲げている。今回の引き上げにあたっては、物価の上昇が続くなかで労働者の生活の安定を図ることや、5％を超える高い水準の賃上げとなった春闘の流れを維持、拡大することを重視したとしている。
春闘とは
春季闘争の略。毎年春ごろ、賃金や労働時間などの労働条件を改善するために労働組合と経営側が行う交渉のこと。
満額回答とは、春闘において、労働組合が要求したすべての項目に経営側が合意することを指す。
今後の流れとして、今回決定した目安をもとに各都道府県で審議会が開かれ来月には各地の最低賃金が決まり、10月以降に順次適用されていく予定である。
今年度も最低賃金が改定されました。合わせて給与を引き上げていかないと、人材獲得競争が激化しているため採用活動はますます難しくなっていくかもしれません。賃上げの流れが強まる中どのように動いていくのか、担当者の方は引き続き検討してく必要がありそうです！
【参考URL】最低賃金 全国平均の時給1054円に 過去最大の50円引き上げ
