
近年、採用施策が多様化する一方で、現場では「実施したい採用施策はあるものの、実行が追いついていない」課題が顕在化しています。
このたび、PM(プロジェクトマネジメント)人材の派遣で人事施策などの社内業務支援を手掛けるスタートアップ、rayout 株式会社(以下 rayout)は、人事担当者の業務課題の実態を把握し、改善のきっかけ作りを目的に、人事担当者 350 名を対象に「採用施策の実行状況に関する調査」を実施しました。
調査結果からは、SNS 運用や兼務など“実行リソース”の逼迫が採用成果に影響している実態がうかがえました。
調査結果サマリー
- 採用現場の課題
- 実状として、直近 1 年の採用目標を達成できた割合は 3 割程度で、人事担当の 8 割超が採用施策を「やりきれていない」と感じていることがわかった。理由は「企画(アイデア)はあるが人手不足により実行が追いつかない」が最も多く、「制作業務の増加(記事・動画・SNS)」、「総務や人的資本管理など、採用以外の業務の兼任」が続いた。
- 実状として、直近 1 年の採用目標を達成できた割合は 3 割程度で、人事担当の 8 割超が採用施策を「やりきれていない」と感じていることがわかった。理由は「企画(アイデア)はあるが人手不足により実行が追いつかない」が最も多く、「制作業務の増加(記事・動画・SNS)」、「総務や人的資本管理など、採用以外の業務の兼任」が続いた。
- 今後実行したい、もしくは充実させたい採用施策
- 「SNS 公式アカウント運用」が 4 割超で最多。次いで「求人媒体掲載」、「人材紹介」が上位に挙がった。続いて多かったのは「動画制作」「コンテンツマーケティング(Wantedly, note, オウンドメディア等の記事制作)」「採用サイト改善」など。
- 「SNS 公式アカウント運用」が 4 割超で最多。次いで「求人媒体掲載」、「人材紹介」が上位に挙がった。続いて多かったのは「動画制作」「コンテンツマーケティング(Wantedly, note, オウンドメディア等の記事制作)」「採用サイト改善」など。
- 採用業務の充実化に必要なこと
- 採用業務を“やりきる“ために必要なこととしては、「外部パートナー活用」が最も求められていることがわかった。さらに、PM(プロジェクトマネジメント)スキルである「推進力(設定した目的に沿い確実に行動する力)」、「働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)」の強化を求める声も多くあった。
調査結果を踏まえ、rayout は、今年度の採用施策トレンドは【候補者に向けた情報体験の質の向上】と独自に分析。一方、SNS 運用や兼務などによる“実行リソース”の逼迫が明らかになり、内製のみでの運用にはハードルがある実態もうかがえます。
本リリースでは、アンケート結果を踏まえ、実際の現場で採用プロジェクトを進めるためのノウハウまで落とし込んで説明いたします。
採用現場の課題
SNS の普及や採用プラットフォームの増加により採用施策が多様化する一方で、現場では「実行が追いつかない」課題が表面化しています。3 つの設問結果から、採用現場の現状とボトルネックとなる課題を整理します。

直近 1 年の採用目標について「達成できた」はわずか 32.6%にとどまり、 採用目標を達成できた会社は 3 社に 1社という結果になりました。最も多いのは「一部は達成できたが、未達成の職種・人数がある」の 43.4%。さらに「達成できなかった」は 14.9%、加えて「採用目標人数は設定していない」も 9.1%見られました。 一定の採用はできているものの、目標に届き切らない企業が多いことがわかります。

採用業務における“やりきれていない”実感については、「強く感じる」が 31.7%、「やや感じる」が 50.6%となり、合計82.3%がやりきれていないという結果でした。人事担当者のほとんどが採用施策に課題感を持っていることが明らかになりました。

採用施策をやりきれていない理由として最も多く挙がったのは、「企画(アイデア)はあるが人手不足により実行が追いつかない」(42.0%)という回答でした。加えて、「制作業務(記事・動画・SNS)が増えている」(36.8%)「総務や人的資本管理など、採用以外の業務も兼任している」(36.1%)といった声も多く、慢性的なリソース不足がボトルネックになっている実態が明らかになりました。
採用現場では施策を“やりきれていない”という課題が浮き彫りとなりました。
採用現場のニーズ

今後実行したい・充実させたい施策として最も多かったのは、「SNS 公式アカウント運用」(40.9%)でした。次いで、「求人媒体掲載」(35.7%)、「人材紹介」(30.0%)、「動画制作」(29.7%)、「コンテンツマーケティング(Wantedly, note, オウンドメディア等の記事制作)」(25.1%)が続き、伝え方や見せ方の工夫を行うクリエイティブ業務に直結する領域が並びました。
この結果から、当社は 2026 年度の採用施策トレンドは、SNS や動画・記事、採用サイトなどのコンテンツの整備・運用を強化するという、【候補者に向けた情報体験の質の向上】だと分析しています。これらの施策はいずれも継続的な更新・改善が前提となるため、成果は専門性と十分な工数の確保に大きく左右されます。そのため、内製のみで安定的に運用することには一定のハードルがある実態もうかがえます。
生成 AI の普及やデジタル化の進展により、企画立案や情報収集のハードルが大きく下がったことにより、採用現場は「何をやるか」以上に、「どうプロジェクトを実行し、軌道に乗せるか」が重要な局面に入っていると考えます。
そこで、そのようなプロジェクトにおける業務パフォーマンスを上げるために、現場が必要としていることを深掘りします。
採用業務の充実化のために必要な「体制の整備」「スキルの補強」

採用施策を“やりきる”ために必要なことは、「外部パートナー活用」(37.8%)、「採用以外業務の削減/役割分担の見直し」(37.5%)、「専門スキルを持った採用担当者の増員」(37.2%)と、プロジェクトに対する実行体制の整備が求められていることがわかりました。

プロジェクトを推進するために、身につけたい・強化したいスキルは「推進力(設定した目的に沿い確実に実行する力)」(51.1%)、「働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)」(46.3%)が上位に上がりました。
採用現場において、プロジェクトを推進できる力、当事者を巻き込む力の必要性がわかりました。
こうした推進力や社内外への働きかけ力を高め、実務に活かすための具体的なテクニックについて、累計約 2,400 件のプロジェクト推進支援の実績を持つ rayout が解説します。
多様な業界で採用プロジェクトを支援してきた PM(プロジェクトマネージャー)が語る、即日使える採用プロジェクトの進行テクニック — 推進力・働きかけ力を、現場で再現可能なスキルにする —
今回のアンケートを通して、採用現場では、限られたリソースで“プロジェクトを確実に遂行する”ことが重要であることが見えてきました。 また、採用施策をやりきるために身につけたい PM スキルとして「推進力」「働きかけ力」が上位にあがっています。
ここでは、当社のグループマネージャーとして多様な業界で採用プロジェクトを支援してきた PM である堀井が、これらを現場の視点に落とし込むためのナレッジをお伝えします。

rayout株式会社 PMO事業本部 PMOグループ グループマネージャー 堀井志保里
7年にわたり、多様な業界で要件定義からアウトプットまでを完遂。
現在はHR・広報・経営企画領域を中心に、採用ファネル設計、業務改善、ブランド発信、UI/UX改善などを横断的に支援。ユーザー体験(UX)を軸に組織と事業の解像度を引き上げ、変革をリードする。
rayout では、「推進力」「働きかけ力」は個人の資質だけでなく、“進め方の設計”によって高められる力だと考えています。
1.担当部署のゴールから逆算して棚卸しする
プロジェクト単体で考えるのではなく、まずは「部署としてどこを目指すのか」というゴールを再確認することが重要です。その上で、「何ができているか」「これから何をすべきか」を整理します。
特に人事領域では、「上長・経営層が実現したいこと」と「人事担当者が現場で進めようとしていること」を並べてみると、方向性が揃っていないケースも少なくありません。
目的が共有されていないプロジェクトは、途中で止まりやすくなります。推進力の土台は、まず目的を明確にすることにあります。
2.「働きかけ力」の本質は、共通認識をつくること
「働きかけ力」の本質は、周囲を動かすことではなく、共通認識をつくることです。認識が曖昧なままでは、働きかけることが難しいだけでなく、社内のメッセージも揃わず候補者への訴求もぶれます。
採用活動であれば、1求職者が本当に求めているもの2自社が実際に提供できる価値 をそれぞれ明確にし、重なる部分を言語化してから、施策に落とし込んでいくことが重要です。言語化によって視点を揃えることで、誰をどう巻き込むのかが明確になります。
3.「決める人」と「進める人」を明確にする
意思決定と実行推進を同じ人が抱えていると、どちらも中途半端になりやすくなります。誰がボールを持ち、どこまで責任を持つのかをはっきりさせること。これが、推進力を安定して発揮するための前提です。
4. まとめ
rayout は、「推進力」や「働きかけ力」を属人的な能力に頼るのではなく、誰でも再現できる“進め方の設計”として現場に落とし込むことが重要だと考えています。
スキルを磨くことと同時に、「どう進めるか」を整えることが、プロジェクト成功の鍵になります。
rayout では、プロジェクト成功の鍵となる「PM」の在り方を探求し、現場ですぐに役立つ知見を発信しています。是非参
考にしてください。
PM LAB:https://rayout-inc.com/contents/
調査名:採用施策の実行状況に関する調査
調査対象:従業員規模 100 名以上の企業に勤務し、直近 1 年以内に採用活動を行った人事担当者
調査期間:2026 年 2 月 20 日(金)〜2 月 24 日(火)
サンプル数:350 名
調査方法:クロス・マーケティング QiQUMO を利用した調査
※本調査結果を引用いただく際は、出典「rayout 調べ」と明記をお願いいたします。
rayout株式会社・2026年3月12日のプレスリリースより転載
