
株式会社ビズリーチ
HRMOS事業部 HRMOSタレントマネジメント部 エンタープライズセールスグループ
森口 日菜氏(写真右)
もりぐち・ひな/2021年に株式会社ビズリーチに新卒入社。学生時代より組織における人の働き方に関心を持ち、HR領域を主軸とする事業会社に興味を持つ。入社後はHRMOS事業部にて採用領域のインサイドセールスを経験後、勤怠領域のセールス組織立ち上げメンバーとして従事。現在はタレントマネジメント領域にて大手企業への新規セールスを担う。2024年に株式会社ビズリーチの全社アワードにて新人部門 最優秀賞を受賞。
株式会社ビズリーチ
HRMOS事業部 シリーズセールス部 クライアントセールスグループ マネージャー
潮田 昂士氏(写真左)
しおた・こうし/2018年に株式会社ビズリーチに新卒入社。入社後、HRMOS事業部にてフィールドセールス、インサイドセールス立ち上げを経験した後、M&Aでシリーズに加わった勤怠領域のセールス立ち上げおよびマネージャーとして従事。現在は「HRMOS」シリーズ全体の導入を手がける組織で、セールスマネージャーを務める。
長い社会人生活でたった一度しか挑戦することのできない「新卒MVP」の獲得。それを達成した新卒社員の活躍には、どのような秘話が隠されているのでしょうか。そして、その達成を支えたリーダーはどのようなサポートやチームづくりを行っていたのでしょうか。
本特集ではその秘訣に迫るため、Visionalグループ 株式会社ビズリーチの新人部門 最優秀賞(MVP)を受賞した森口さんと成長に伴走してきた上司の潮田さんに、対談形式でインタビューしました。
期待に応え、事業に必要なことをやり続けた結果がMVPだった

2024年、森口さんはビズリーチ全社アワードにて新人部門 最優秀賞(MVP)を受賞しました。ですが、森口さん本人は全くの予想外だったと話します。
森口さん「受賞者発表の動画を見ているときも、私が受賞するとは全く思ってませんでした。潮田さんと当時の上司からのメッセージが流れた時に初めて『もしかして』と思いました。
賞を取りたいというより、事業成長に必要なことを淡々とやっていきたいという気持ちが強かったんです。でも受賞したことで、これまでの取り組みがしっかり評価されているのが分かり、本当に嬉しかったです」
潮田さん「私は正直ホッとしました(笑)。森口さんは、自主的に取り組む姿勢が強く、絶対に結果を出す人だと思っていました。だからこそ『彼女を信じて、活躍できるマネジメントをしよう』という覚悟で臨んでいました。受賞が決まった時は安心すると同時に、『よく頑張ったね』と思いました」
信じて任せた潮田さんと、その期待に応え続けた森口さん。この関係が、MVP獲得の原動力となりました。
「キャリアインフラ」構想への共感と、主体的に挑戦できる社風が入社の決め手に

大学時代、さまざまなことにチャレンジしていた森口さん。「特に長期インターンとゼミでの研究は、今の自分につながる大切な経験だった」と振り返ります。
森口さん「マーケティング領域を中心に長期インターンに参加していました。最初は代理店型のウェブマーケティング会社で、クライアントの依頼をもとに動くスタイルでした。やりがいは感じていたものの、それ以上に自分たちの思いや目的に基づいてサービスを育てていく方が私には合っていると気づいたんです。その後、自社サービスを持つ会社で仕事をするなかで、事業会社への志向がより強くなりました。
ゼミでは、人的資本管理をテーマに研究を行っており、組織における人の活躍のあり方について追いかけていました。その学びの中で『多くの企業が人材活用の面で変わろうとしているのに、本質的な施策ができていない』と感じたことが、HR領域で働く強いモチベーションになりました」
森口さんは事業会社とHR領域の二軸で就活を進めるなかで、ビズリーチと出会い「『キャリアインフラ』になる」というビジョンに強く惹かれます。
森口さん「ビズリーチは採用から入社後の人材活用まで一気通貫で支援するサービスを構築し、一人ひとりが活き活きと主体的に働く社会の実現を目指しています。私がゼミで感じた課題とまさに重なる部分で、すごく共感しました」
さらに入社前に10人以上の社員と面談する中で、年次や立場に関係なく、主体的にミッションに取り組む社風を感じたのも大きかったそうです。
森口さん「どの方とお話ししても、1年目・2年目から本当に自分が必要と思うことにどんどんチャレンジして成長していける環境だと感じました」
ゼロから立ち上げる環境で、周囲を巻き込み突破口を掴む
入社後、森口さんは研修を経てHRMOS事業部に配属されます。「HRMOS」シリーズは、採用から入社後の育成・評価・勤怠管理まで、人事業務をまとめて支援する人財活用プラットフォームです。

そのなかで、採用管理システム「HRMOS採用」のインサイドセールスに配属された後、当時立ち上がったばかりの「HRMOS勤怠」チームへの異動が決まります。
その翌月に潮田さんが合流し、森口さんを含む新卒1年目のメンバーと中途メンバー混合の少人数のチームでスタートしました。試行錯誤しながら、新たなプロセスを作り続けました。正解のない環境で、自分たちでルールをゼロから構築していく。それが森口さんの成長の出発点でした。
こうした状況のなかで、潮田さんが森口さんに与えたのは「責任と権限、そして裁量」でした。
潮田さん「最初に『万が一何かあれば必ず自分が解決するから、事業成長のために必要なことはどんどん自分で取り組んでほしい。』と伝えました」
その判断の背景には、森口さんへの確かな信頼がありました。
潮田さん「森口さんは、物事を俯瞰的に捉えつつ、深い思考が得意で、かつどんなに苦しくても表情に出ない。さらに、私が配属されるまでの約1ヶ月で、勤怠管理について相当インプットしている。ゼロからのスタートを楽しめる器を持っているなと感じました。難易度の高いことを任せても頑張れそうだという印象は最初から持っていましたね」
森口さん「信頼して任せてもらえるのが、すごく嬉しかったです。営業経験が浅い中でゼロからのスタートだったのでプレッシャーもありましたが、チャレンジできるわくわくの方が大きかったです」
その期待に応えるように、森口さんは営業活動と並行して新しい取り組みに次々とチャレンジします。
潮田さん「森口さんは、自分で考えて動けるタイプです。その良さを活かせるように、どんどん任せていきました」
森口さん「営業以外のことを半分ぐらいやっていたんじゃないかというくらい、営業の枠を超えていろいろなことにトライしました。
例えば、営業活動の中で『お客様にアピールできる事例が必要だ』と感じたら、自分でアポを取って鹿児島など遠方のお客様のもとにも取材に行く。マーケティングチームと一緒に『どんな訴求が刺さるか』を考えて施策に落とし込んだり、新しく入ってきたメンバーがすぐ動けるようにオンボーディングのコンテンツを作ったり。目の前の商談だけではなく、チームや事業をよくするための仕組みづくりにも、自分ごととして関わり続けていた感覚があります。
一方で当時は、自分一人で完結しようとしてしまう傾向があり、周りをもっと巻き込めたらという課題も感じていました。
そのような中、潮田さんからも『自分一人では完結できないことを目標に置くと良いのでは?』とのアドバイスをいただきました。そこから、同期と意見を出し合いながら営業プロセスの見直しを図ったり、他領域で活躍している方から知見を吸収したりなど、周囲を巻き込むアクションを起こしました。一人で抱え込まず、周囲の知見を頼ることで突破口が開けると気づけたこの経験は、今の私の行動指針になっています」
大手企業の意思決定も後押しする、顧客の心情に寄り添う営業スタイル

森口さんは、主に中堅から大手企業の顧客を担当しました。組織の規模が大きいほど、勤怠管理システムの切り替えには多くの障壁が伴い、意思決定のハードルも高い傾向になります。
潮田さん「切り替えに手間はつきものです。『今のままでも使えるのになぜ変えるんですか』という従業員の方から上がる声に、労務担当者様は説明する責任が生じます。そのため、500人、1000人以上の従業員のみなさまに納得いただけるクオリティの提案をしなければいけません」
森口さん「確かに納得いただくハードルは高かったですね。そこで大切にしたのが、お客様の心情を徹底的に理解することです。私は論理タイプなので、つい『理屈で考えると切り替える方がメリットが大きい』という発想になってしまいがちなんです。
でも、全従業員が毎日使う勤怠システムを切り替えるのは、労務担当者様にとって非常に大きなリスクや負担を伴うことでもあります。だからこそ、まず自社の労務担当者に時間をもらって、システムを切り替えた時のリアルな苦労を直接聞きに行きました。
お客様との初期接点から導入までの意思決定プロセスも自分なりに整理して、『この方はどんな立場で、どんな不安を持っているのか』を常に頭に置いた上で商談に臨むようにしていました。お客様の心情やリスク感覚をちゃんと自分の中に落とし込んで、同じ目線で話せるかどうか、そこはすごく大事にしていましたね」
こうした丁寧なコミュニケーションが積み重なり、契約社数や金額予算は目標値を上回る結果を達成しました。
潮田さん「お客様に導入に踏み切っていただけたのも、こうした丁寧なコミュニケーションがあったからこそです。本当に粘り強く取り組み、成果を出してくれました」
プロフェッショナルを体現する主体性が、成長の質を変える

今回の対談を通じて印象的だったのが、ビズリーチという組織のカルチャーです。
森口さん「やりたいと意思表示して挑戦していくと、サポートしてくれる方が本当に多いのはビズリーチならではだと感じています。
たとえば大手のお客様を担当し始めた時、他部署で大手営業を長く経験されている方に話を聞きに行き、大きな気づきを得られました。声をかければ快く協力してくれる方が多いので、わからないことがあっても、仲間を巻き込んでいくことで道が見つかるんだなと実感しています」
さらに「主体性こそが、成長の質を変える」と森口さんは語ります。
森口さん「受け身で言われたことをするのと、自分でやりたいと思って機会を取りに行くのとでは、熱量もやりきるモチベーションも全然違います。自分で言った以上はやりきらなければという責任感も生まれますし、いい意味でエンジンになっていますね」
潮田さん「私も、主体性の大切さをすごく感じています。プロフェッショナルとは、当事者意識を持ち、走りながら考え、事業をつくる覚悟で動ける人のことです。森口さんは仕事を任せてから形にするまでのスピードが相当速く、クオリティも高い。まさにプロフェッショナルを体現していて、私もすごく助けられました」
ビズリーチでは、プロフェッショナルとして持つべきスタンスを「7つのプロフェッショナリズム」として定義しているといいます。潮田さんから見た森口さんの姿勢は、まさしくその定義に重なるものだったようです。
働く人と企業の可能性を切り開くために、MVP受賞後もより大きなチャレンジを取りに行く
現在、森口さんはタレントマネジメント領域で大手企業への新規営業を担いながら、次のステージへと目を向けています。
森口さん「タレントマネジメント領域では、採用だけでなく、入社後の異動や配置、評価、育成までを一気通貫で支援する提案をしています。加えて、『HRMOS勤怠』『HRMOS労務給与』『HRMOS経費』など、『HRMOS』シリーズ全体でご提案するケースが増えています。
こうした複雑な提案において、営業だけではなく、社内のプロダクトチームや他領域のメンバーとフラットに協業し、総力戦でお客様の課題解決に向き合えるのは、ビズリーチならではの面白さだと感じています。
今はお客様と最初のフェーズを描いて取り組みを進めている段階です。ゆくゆくはお客様の事業戦略と人材戦略をつなぎ、目に見える成果を出すところまでコミットしたいと強く思っています」
さらに、より大きなビジョンについて次のように語ります。
森口さん「一人ひとりが熱量を持って、自分の良さや魅力をちゃんと生かして働ける土壌をつくりたいです。組織側も人の力を最大限引き出すことで、これまで以上に新たな価値をどんどん生み出せると考えています」
潮田さんも、森口さんのこれからに大きな期待を寄せています。
潮田さん「森口さんには、ビズリーチの環境を良い意味で使い倒してほしいなと思っています。マネジメントや人の育成などまだ経験のないことに挑戦しながら、『これだ』と思える領域を見つけて欲しいですね。
社内には『やりたい』と手を挙げると、真摯に向き合ってくれる上司や先輩、同僚がたくさんいます。そうした信頼できる仲間に囲まれているからこそ、お客様への本質的な価値提供に100%集中できるんです。
Visionalグループでは新しい事業が次々と生まれており、価値ある施策には予算や人材といったリソースを積極的に投入しています。だからこそ、入社何年目かに関係なく、インパクトの大きな仕事に挑戦できます。私自身、入社9年目になってもやりたいことが次々と出てきて、高いモチベーションで取り組めていますね」
森口さん「はい! 私も『挑戦したい』という思いを後押ししてもらえる環境だと感じています。入社前に感じていた魅力そのままです。
『HRMOS』は採用だけでなく入社後の活躍まで一気通貫で支援する、大きな構想を描いています。それを本気で実行できるリソースがある環境は、やっぱりすごく刺激的です。
もう1つ魅力に感じているのが、ビズリーチの社風です。私は『自分でいろいろ挑戦したい』タイプなのですが、そうした個性を受け止めてもらえる会社だと感じています。いい意味で型にはめすぎず、それぞれの強みを活かしながらキャリアを築ける。『やりたい』という声にしっかり向き合ってくれる人が多いので、活躍しやすいと感じています」
正解のない環境の中で、自ら問いを立て、試行錯誤を重ねながら成果につなげてきた森口さん。その成長の背景には、主体性を尊重し、「まず任せる」姿勢で伴走してきた潮田さんの存在がありました。
積極的に手を挙げる仲間を、組織が全力で後押しする。そんな環境だからこそ、森口さんが描く未来の実現も、そう遠くはないでしょう。

(執筆:川瀬ゆう)
