採用活動にダイレクト・リクルーティングを積極的に取り入れている、先進的な企業の人事部門、および人事担当者を表彰する「ダイレクト・リクルーティング・アワード」。株式会社ビズリーチが主催し、4年目を迎えた2017年のテーマは「革新」です。本日はその授賞式の様子をお伝えします。
目次
ダイレクト・リクルーティングとは
企業が主体的・能動的に求める人材を探し出し、直接アプローチを行う採用手法です。人事担当者をはじめとした組織の従事者が、自社に合った求職者へのアプローチ手段を、自ら選定し、自らで動く採用手法を指しています。求人広告の掲載や人材紹介といった従来の採用手法に頼るのみを「待ちの採用」と呼ばれることに対し、ダイレクト・リクルーティングは「攻めの採用」とも呼ばれています。
また、激化する人材獲得競争を勝ち抜くために注目されはじめているのが、「プロ・リクルーター」です。「プロ・リクルーター」とは、事業戦略に基づいて採用計画を立案し、自社で採用したい人材を自ら探し出して声がけするなど、主体的な採用活動を推進する採用のプロフェッショナルです。
(株式会社ビズリーチ 代表取締役社長 南氏 開会のご挨拶)
ダイレクト・リクルーティングを積極的に取り入れた15社を表彰!
優秀企業賞では日系大手企業や、外資系企業やベンチャー企業が受賞していました。昨年から続く「プロ・リクルーター賞」、今年新設された「ヘッドハンターが選んだ採用革新賞」と表彰が続き、見事、大賞に輝いたのは「UPDATE採用」を掲げるヤフー株式会社でした!
ダイレクト・リクルーティング・アワード2017 受賞一覧
大賞
ヤフー株式会社
優秀企業賞
旭化成株式会社、ソニー株式会社、ダイハツ工業株式会社、日産自動車株式会社、日清食品ホールディングス株式会社、日本電気株式会社、日立化成株式会社、株式会社ホットリンク、株式会社マルトグループホールディングス、株式会社みずほフィナンシャルグループ(他1社社名非公開)
ヘッドハンターが選んだ採用革新賞
・アマゾンジャパン合同会社
プロ・リクルーター賞
・アクセンチュア株式会社 リクルーティングマネージャー 前田 マーク 氏
・株式会社資生堂 人事部 人材グループ マネージャー 辻田 英俊 氏
(受賞企業で集合写真)
受賞された皆様、おめでとうございます!
ヤフー株式会社が掲げる「UPDATE採用」とは
続いて、大賞を受賞されたヤフー株式会社より取組み内容について講演を実施しました。
Missionに「課題解決エンジン 情報技術で人々や社会の課題を解決する」、Visionに「UPDATE JAPAN」を掲げ、ネット企業からデータドリブン企業を目指すヤフー株式会社。エンジニアリング力強化のため、年間約500人のエンジニア採用を目標とした「UPDATE採用」とは一体どういった取り組みだったのでしょうか。
推進体制
- 人財の課題を経営課題と捉えて、強烈な推進力を確保
- CTO直下に採用部門を配置し、プロフェッショナル人財で採用に関わる機能を強化
具体的な変革
- 採用対象を再定義した
新卒採用を廃止し、ポテンシャル採用を開始
転職活動をしていない人へアプローチする即戦力採用を実施
大阪、福岡への採用拠点の展開 - 選考基準のデータ化し、スキルを徹底的に可視化・定量化、面接を標準化した
- 魅力的な制度拡充・情報発信強化を行った
プロ・リクルーター育成環境
- 面接実施後の朝会で振り返りなどを行い、個人知を集合知へ
- 面接データを徹底的に分析し、暗黙知を集合知へ
2016年度に攻めの採用(リファラル採用+外部人材データベースなどの活用)を本格開始したヤフー株式会社。2017年度(見込み)では攻めの採用が主要な採用チャネルに成長しているようです。合わせて「オペレーションの負担はあったが、これまでは出会えなかった人材を採用できたので、メリットを伸ばしていきたい」とコメント。
(ヤフー株式会社 クリエイター人財戦略室 室長 斎藤 由希子 氏)
参加者で懇親会!
講演会のあと約140名の人事懇親会が行われました。表彰企業だけでなく、ダイレクト・リクルーティングに興味をお持ちの企業も参加し積極的に名刺交換や情報交換などを実施し、人事同士で交流を深めていたようです。
今年で4回目を迎えることとなったダイレクト・リクルーティング・アワード。来年はどの企業が受賞されるのでしょうか。HRog読者のなかから主体的・能動的な採用活動に取り組み、受賞される方が出ることを期待しております!
(HRog編集部)