終身雇用制度の時代が終わり転職が一般的になってきていることから、欧米や外資系企業で進むオンボーディングが日系企業でも注目されている。
エンワールド・ジャパン株式会社は、外資系企業および日系グローバル企業239社を対象に「中途入社者のオンボーディング実態調査」を実施した。
新たに採用した社員の受け入れから定着・戦力化までを早期に行うための施策のこと。
「船や飛行機に乗っている」という意味の「on-board」から派生した言葉。
結果は以下の通り。
中途入社者のオンボーディングを行っているかについて尋ねたところ、71%が「行っている」と回答した。外資系企業が77%、日系企業が61%と、外資系企業が日系企業の回答を16ポイント上回り、外資系企業のほうが中途入社者へのオンボーディングを実施している企業の割合が高かった。
中途入社者のオンボーディングを「行っている」と回答した企業を対象に「オンボーディングの効果の実感」について尋ねたところ、「とても効果を実感している」20%、「やや効果を実感している」44%と、合わせて64%の企業が「効果を感じている」と回答した。
「効果を感じている」理由は「中途入社者が会社に早く馴染んでいる」が最多の76%であった。
中途入社者のオンボーディングを「行っている」と回答した企業を対象にオンボーディングの課題について尋ねたところ、もっとも多かったのは「人的リソースの不足」で56%であった。
また、オンラインでのオンボーディングにおける課題を尋ねたところ、最も多かった回答は「社員との関係構築に時間がかかる」で59%であった。次いで「入社者の日々の様子を見ながらサポートすることができない」54%、「仕事以外の話をする機会が少ない」51%と続く。
結果詳細はコチラ
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:239社
調査実施期間:2021年3月29日~4月2日
回答者所属企業:外資系企業 63%、日系グローバル企業 37%
【参考URL】中途入社者のオンボーディング実態調査