日本でもDX化が進み始め、「仕事の数が減るのではないか」と雇用に不安を感じている人は多い。
ディップ株式会社は労働者1万人を対象に、DX化が進むことによる仕事への影響や就業への不安を調査し、アルバイト・パートの職業転換に対する意識についてのレポートを発表した。結果は以下の通り。
今後DX化が進むことにより現在の仕事が失われた場合、職業転換することを許容するか尋ねたところ、「積極的に職業転換を希望する」が17.9%、「仕方なく職業転換を許容する」が40.8%であった。合計で58.7%のパート・アルバイトの人が、職業転換を許容すると回答した。
職業転換する場合、現在就業している仕事と比べて条件や待遇が変わることを許容するか尋ねたところ、「業界が変わること」は82.4%、「職種が変わること」は81.7%の人が許容すると回答した。一方、「通勤時間が長くなること、勤務地が遠くなること」を許容する人は41.6%に留まり、最も少なかった。他にも「給与が下がること」が44.1%、「休暇が減ること」が47.1%と、通勤時間・勤務地、給与、休暇については変化を許容しない人が半数を上回った。
仕事探しをする際、許容できる通勤時間の上限について尋ねたところ、「10分未満」が4.9%、「10~20分未満」が19.6%、「20~30分未満」が30.2%であった。合計で54.7%の人が30分未満と回答した。
また勤務地の条件について尋ねたところ、「駅から近い」が39.9%で最多だった。次いで「乗り換えが少ない」が32.6%、「車・バイク通勤ができる」が32.3%と続く。地域別に見ると「徒歩・自転車で通える」は南関東で44.8%、関西では50.2%の高ポイントを獲得しており、地域によって勤務地に求める条件に大きな差があることが分かる。
詳細結果はコチラ
調査手法:インターネット調査(GMOリサーチ「JAPAN CLOUD PANEL」利用)
調査実施時期:2021年4月28日(水)~2021年5月5日(水)
対象者条件:47都道府県内在住の15~69歳の男女のアルバイト・パート、正社員、契約社員、派遣社員の就業者
有効回収数:11,896サンプル(アルバイト・パート4,726サンプル、正社員4,766サンプル、契約社員1,193サンプル、派遣社員1,211サンプル)